表題通り、初TOEIC受験をやってきたので、経緯や当日の感想を備忘録代わりに書いておく。ちなみに、スコアは受験17日後から見れるようになるらしいので、まだ見れていない。
追記: スコアが返却されたので確認したところ870点だった。初回にしてはだいぶ良い点数が取れてしまい、正直更新できる気があまりしないので複雑な気持ちだけど、いったん素直に喜んでおくことにする。
なんとなく受けることにした
正直、切羽詰まった理由があるわけではない。しかし、趣味であるところのF1や映画であったり、なんとなく見ているYoutubeの動画だったり、まあソフトウェアエンジニアとしての仕事なんかでも英語に触れる機会は多いなかで、ある日ふと「自分のレベルはどのぐらいなんだろうか」ということが気にかかるようになった。
こういうことを言うと「このゲームには必勝法がある」みたいな斜に構えた脳内TOEICアンチが顔を出すんだけど、ここでは一切そんな話は関係がなく、単純に自分の絶対的・相対的な現在地を知りたい(そしてもちろん、あわよくば良いスコアなんか取っちゃって、それを見てほくそ笑みたい)がために受けるのである。
一応、いわゆる外資的な方向にキャリアを進めていきたいかもなーみたいな気持ちもあるにはあって、とはいえF1とYoutube観てる生活で自動的にそんなポジションを掴めるかというとそんなわけはないので、日常に英語学習の習慣を作れるといいなという狙いもあったりした。
まあ、スコアをどこかに提出する予定もないし、最悪受けなくても何も破滅しないわけで、お気楽受験というやつであることは間違いない。しかしこのお気楽さというのはフットワークを軽くするために存外に大事なことだと思う。
準備したこと
まずは申し込みだが、これは思い立ったのが去年の年末だったので、約3ヶ月後の2月25日回になった。どうやらTOEICなるものは月に1度程度しか行われず、1,2ヶ月前に応募が締め切られるらしかった。
さて、いくらお気楽受験かつ現在のスコアを知ることが目的と言えど、一応それなりに対策はすることにした。なぜなら受験はいつでも受けれるものではなく、しかも有料で、それは7,810円もするからである。
スタディサプリENGLISHというものがある。
CMを打ったりもしているのでそれなりに知名度のあるプロダクトだと思うが、これは英語学習を目的としたもので、Web / Native Appに両展開されている。
これはけっこう良かった。というかほぼこれをやっていた。単語帳的に頻出単語を学習するとか、動画で講義を見るだとか、リスニングやリーディングの問題を解くだとか、ディクテーション、シャドーイングなど様々ができる。UI/UXもシンプルでよくて、直線的にやりたい教材にアクセスできるので使いづらさとか回りくどさを感じることはなかった。
何よりも、このプロダクトは関先生という英語学習のプロフェッショナルな方がすべての動画講義を担当していて、その知識の豊富さ、深遠さによって学習意欲が非常に引き立てられた。この関先生の講義という存在が、このプロダクトをユニークかつ競争力の高いものにしている。これを見るためだけに月額なんぼか払う価値があったと思っている。メインの解説の合間にたとえば「secondの語源」なんかを話してくれるんだけど、そういう「知らねーw」となりながらも興味深く前のめりになってしまうような知識を得られる体験は非常に学びをやっている感があり、良かった。
で、実際にこのプロダクトで何をしていたかというと、以下のような感じ。
毎週
100単語を覚える
月 ~ 土にその週の100単語を覚える。つまり同じ100単語を合計6回やることになる。日は休み。
目安の点数別に分かれていたり、熟語もあったりするので、それなりにボリュームがある。全部で1500 ~ 2000語ぐらいだろうか。
どれだけ疲れていてもこれは毎日やるようにした。言うても月曜以外は既に見た100単語だし、サクサクやっていけば5分10分で終わる。
なんらか講義を見る・問題を解く
だいたい1日1時間を目指していて、到達するように好きに選んでこなす感じ。
仕事で疲れているなどでスキップすることもしばしばだった。
3ヶ月ぐらいの学習期間でだいたい全レッスンの4割を終えた。
試験1ヶ月少し前から
上の内容に加えて、毎週1度模試を解いた。
公式の模試を1つと、スタディサプリENGLISHのものを4つ、合計で5題ほど。
通しでやると2時間拘束される代物なので億劫だが、本番の練習も兼ねて通しでやるようにした。
これは非常に良くて、問題形式や2時間の過酷さを知れたこと、また、この模試のスコアによって自分の向上がある程度可視化されるのでそれによってモチベートされた。
あとは模試によってPart.5が苦手すぎることがわかってきたので最後の1週間ぐらい別の教材で「でる1000」と呼ばれる文法問題集を解いたりしていた(これは時間が足らず300問ぐらいしかやっていない)。
感想
そして今に至る。
まず出来に関しては、「まあこんなもんでしょうね。」という感じで、特に手応えもなければ、落胆もない。ひとつ、リスニングはおそらく普段よりも出来が悪いと思われるが、それは本番のリスニング環境が家の環境と違い耳に慣れておらず、(そして普通に音質が悪く)ミスにつながった。が、それも含めてそんなもんだと思われるので、さして悲観もしていない。何回も受けるし。(ここまで書き忘れていたが、今回このTOEIC、3回連続で受けることにしている。)
そんなことよりも終始思っていたのは、TOEICの試験体制の非効率さで、これはけっこうフラストレーションが溜まった。そもそもオンラインで試験できず、CBTも存在しないことから始まり、当日は車で30分かけて試験会場に行き、試験の1時間前に到着し、受付し、待ち、長々とした説明を聞き、待ち、マークシートに何やら書き、そして待った。極めつけは試験開始前で、すべて準備が整った状況で5分以上ぼーっと待たされたのには笑ってしまった。この時間、何?
どうやら調べるとTOEICにはIPテストという別種が存在するらしく、これはオンラインで受けれるのだが、しかし団体契約している組織に所属している者しか受けられず、そしてオフラインのTOEICとは別のスコアとして取り扱われるらしい。マジで何。
と、受験体験の悪さによって若干後味が悪くなったが、それでも総じてこの3ヶ月は「問題を解く、得点する、勉強する、もっと問題が解けるようになる」、みたいな「あー勉強ってこんなだったな」的な良い体験が詰まっていた。現在地を確認する目的で受けることにしたのにもかかわらず、こうやって点数を伸ばす試みをしているのは何か本末転倒さがある気もしないでもないが、楽しいし、別に点数なんてなんぼあってもいいので、気にしないことにする。
とりあえずあと2回受ける予定でいるので、引き続きゆるく研鑽を続けていく予定。全3回受け終わったら記録としてどこかにまとめるつもりでいる。
ではそんなところで。目指せ900点