「ポストクロッシング」
ぼうっと眺めていたタイムラインに、その言葉は流れていきました。
ポストクロッシングとは。
調べてみると「誰かへカードを送ると、他の誰かからカードが届く」という、いろんな国の人々が参加する試みで、すでに二十周年を迎えているものらしい。
世界のどこかから葉書が届く。強く興味を引かれて、そのまま勢いで登録してしまいました。昨年十一月半ばのことです。
登録したはいいものの、わたしが普段買い求めているのはレターセットばかりで、ポストカードはまったく持っていません。
英語もよくわからないのに、なにをしているのか……悩んだのは一瞬だけで、結局はわくわくに負け、とにかく始めてみることにしたのです。
なんにも理解していなかったので、直後に焦ることになりました。
ポストクロッシングでは、誰かの住所を引いた日付が "Sent” の欄に表示されて、カードを送った日として登録されるのだそうです。間違えて「投函済み」へ登録してしまったのだと勘違いして、最初のポストカードは大急ぎで送りました。
考えれば気付けることだけど、相手が誰なのかわかってから、ポストカードを選んだり内容を考えたりするので、それなりに時間がかかってしまう場合もあります。
届くまでにも日数を要するので、送るにしても受け取るにしても、ゆったり余裕を持つことが大事なのでしょう。
FAQにも気長に待つよう書いてありましたが、少しずつペースを掴んでいけたらいいなあと思います。
そうして、最初に定められた上限五人のアドレスを引いて、相手のプロフィールを読み込み、拙い英文を書いては投函を繰り返しました。
こんな英語で通じるのか、ちゃんと届くのか、相手に読んでもらえるか。見ず知らずの誰かのために費やす、不安と期待に満ちた時間でした。
ただ、この時のわたしはまだ、世の中にはいろんな人がいるということをあまり理解できていませんでした。

ポストクロッシングのマイページみたいなところ(たぶん)
いくつ送って受け取ったのか、誰への到着を待っているかなどが表示されています。