なます、膾、人口に膾炙する

moimoichi
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おせち料理の紅白なますが少し苦手だ。お酢がきついと感じる。そこで自分で作って好みの味付けを探ってみた。大根と人参を細く切って、砂糖、塩、酢、昆布茶の粉末と水に漬ける。ちょっと味がぼんやりしていたので、塩昆布を足す。すると美味しい!自分の工夫で好きなものが増えていくのは、単純に嬉しい。

ところで、「お前をなますにしてやる」みたいな脅し文句っていまいちぴんとこない。美味しく食べちゃうぞってこと?Wikipediaでなますを調べた。膾。元々は細切りの生肉や生魚のこと。調味料をつける。孔子も食べた。日本では主に野菜を使う。酢の物も膾の仲間。韓国のユッケも膾の仲間!へ〜。つまり細かく刻むという意味で脅していたわけね。

もう一つWikipediaで気になった、膾が出てくる慣用句。「人口に膾炙する」。膾と炙。古代中国で膾は生のお肉、炙は直火の焼き肉。どちらもみんなが好きだから、物事が多くの人の間で話題になることを意味すると。えっ、膾(現代日本のだけど)、苦手だったよ。知らずに少数派から這い上がったようでした。