ここはしずかなインターネットなので、ひっそりと、どうでもいい、きっと誰も読まないであろう自分語りをしてみたいと思う
自分がインターネットと出会ったのは、正確には覚えていないが、恐らく2000年頃、小学4年生の時だった。自分が通っていた小学校はちょっと特殊だったので、他の小学校よりもパソコンの授業がいち早く取り入れられ、週1〜2のペースで自由にインターネットをする謎の授業があったし、5年生くらいからは教室にも共用のパソコンが置かれるようになった
当時はインターネットのポータルサイトと言えばYahoo! JAPANかMSNで、件の授業ではローカルにプリインストールされていたGAMEPACKの「アリーナ」や「サンリオ タイニーパーク」をやったり、MSNゲームで「寿司喰いねぇ」や「ouch!」をやったり、どこかの(たぶん)FLASHゲーム制作者が作った「ルイージ殺人事件」という謎のRPGゲームをやったりして遊んでいた
余談だが、自分は「寿司喰いねぇ」に登場する外人が発する「ウ↑ニ↓」の発音や、「ouch!」で針で自分の手を刺してしまった時の叫び声がやたら上手かったので、当時好きだった子の前でたびたび披露していた記憶がある。どうでもいいね
5年や6年になると、インターネットに特にのめり込んだクラスメイトたちは競って自分のホームページを作り始めた。自分はあまり興味がなかったので彼ら彼女らが作ったサイトを訪れるくらいだったが、そのうち誰かがホームページ上の何もない空間にこっそりとリンクを仕込み、そこをクリックすると秘密のチャットに移動できるようにしたので、仲が良いクラスメイトだけで日夜そこにこもって、誰が好きだの、誰が嫌いだの、この前のテストが何点だったの、HTMLの「タグ」を使うと文字のサイズや色を変えたりできるだの、担任の加齢臭がひどいだの、夜遅くまでとても小学生らしい会話をしていた。当時、自宅のインターネットは3分10円だったので、電話料金が嵩んで親にはひどく怒られた記憶がある
いま思うと、当時、小学校高学年だった自分たちにとって、インターネットは親にも先生にも知られていない「秘密の場所」だった。まだ携帯電話を持っている人もクラスに1人いるかいないかくらいだったので、友達に連絡する時は家電にかけるしかなかったし、好きな女の子を映画に誘うために電話したら父親が出たときのあの緊張感は、Z世代には到底理解できないだろう。今でこそ小学生でもスマホを持っていて、やれLINEだのやれインスタだのでいくらでもこっそりと連絡が取れるが、当時は親にも先生にもクラスメイトにもバレずに会話をするには、校内や下校中にこっそりと逢引をするか、インターネットを利用するかしかなかったのである。そういう意味で、インターネットは自分たちだけの隠れ家であったし、甘酸っぱい思い出でもあったし、いま我々が利用しているものよりも数段、特別な意味を持っていたように思う
とりとめのない自分語りなので特にオチはない、おやすみ