ゆめみでデザイナーをしている桃子です。
この記事は「YUMEMI Design Advent Calendar 2024」18日目の記事です。この記事では、私が「……いいなあ…」と思ったことを、そこはかとなく書きます。デザインぽいものをなんとか見出していただけると幸いです…。そして随筆となってしまったので、しずかなインターネットで失礼します。
春は、あけぼの
やうやう白くなりゆく、山ぎは少し明りて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。
庭でワークショップ
この前、デザインギルドの研修を開催しました。場所は清澄白河の清澄庭園。もともと「なんか都会の会議室はいやだよね〜〜」と話しながら古民家とか廃校とか山とか色濃いめのところを見ていました。でもアクセスがな〜とか思い周りに相談したところ、清澄庭園を教えてもらったのでした( ◠‿◠ )
白い箱の中ではなく、モチーフ豊かで抜けのある自然の中でやったからこそ、いい意味で飛んだアイデアがたくさん出たような気がしました。
場とコンテンツは掛け合わせ次第で無限大になるんだなと思いました。私は〜ホワイトキューブからサイトスペシフィックアートへ〜の派閥だからそう思うのだとは思うけど…
最初は「この庭の中だったらどこで働きたいか考えて、そこに居てみる」とか、「庭を散歩しつつスケッチする」とか、そんなワークを考えたりしていたけど、ドリブル距離が長そうすぎたので今回は清く諦めました。次こういう機会があれば、もっとサイトスペシフィックなワークを設計してみたいです。をかし。
須田悦弘さんの展示
今、松濤美術館で須田悦弘さんの展示を見ることができます。須田さんは、本物と見紛うほどに精巧な木彫の花や雑草と、その周りの空気を彫刻される方だと認識しています。
説明が下手すぎるのですが、雑草が生えてそうな場所に、雑草が生えているといった体験です。これが本当にいいのです…
私が初めて須田さんの作品を見たのは、瀬戸内国際芸術祭の舞台でもある直島です。直島ではいくつかの場所で須田さんの作品を見ることができます。ベネッセミュージアムに行った時にスタッフの方から聞いた話なのですが、あるスタッフの方が須田さんの作品を本物の雑草と勘違いし、ほうきで掃いて壊してしまったと。そのことを須田さんに謝りに行くと、須田さんは満足げだったそうです。いい……
制作物を過度に神聖視するんじゃなく…自分は何をつくっているのかということをもう一度考えるのは、はた、言ふべきにあらず。
自分なりの術で、袋小路を突破
響声破笛丸。これは私的No.1漢方であります。私は困りごとがあるとその道のプロに丸投げしたいタイプなので、体調が悪いとすぐ病院に行きます。病院で診てもらったという事実・手元にプロに処方された薬があるという事実がとても大事なのであります。この前声が出なくなった時、病院に行って薬をもらいました。だんだん良くなるよとは言われたものの、ライブが迫っており焦っていました。
それで、声が出るようになるよと先輩がおすすめしてくれた響声破笛丸を買ってきて飲んだら、速攻で声が出るようになりました…感動!わりと万事解決!
嬉しくなって、オムロンが出してる喉ケアのスチームのやつとかも買ってみたりしました…
不眠症の友達が薬を飲んでも寝れない時に、絶対に寝れる方法を編み出したことを知っていたので、なんかそんな感じで私も自分なりの術を編み出す必要がある、そう思いました。術があれば、少し心に余裕を持って生活できる気がしています。あはれなり。
財団はさらなり
私は美術館が好きで、美術館目当てに旅行したりもするのですが、美術館とか展示会って財団が主催してることが多いですよね。POLAとか。そこから始まって、無名だけどめっちゃいいアーティストの作品を収集して、展示会を開いて有名にしたいな〜〜とか、学生を留学に行かせてあげたいな〜〜とか。眠っている魅力を解き放つお手伝いをドカンとやりたい感じです。自分お金ないのに、お金持ちの思考持ってるのすごい。
それで私もいつか財団つくれたらいいな〜と思っていて、会社の先輩に話してみました。
そしたら「財団は代々受け継いだ莫大な財でできてるから、ももちゃんが1代でめっちゃ働いてお金貯めるとかそういうことじゃない気がする」とバッサリいかれました。納得しかない。
それで一緒に考えた作戦は、財団ちっちゃくはじめてみようよ、というものです。私のアーティスト活動を応援してくれるパトロンを集めてお金を寄付してもらって、それを元手に私が「もっとこうしたら良くなるのにな〜」と思う個人商店とかにアドバイスと寄付をするというものです。めっちゃいい!
とりあえず自分のバンドの名前を岩崎桃子財団にしました。私は理事長となり、ライブは総会となるか。よろしくお願いします。夢のごとし。

おわりに
(ここまで読んだ方に語りかけています…お読みいただきありがとうございました…あなたの枕草子、聞かせてください)