自分は何か持っていると信じていたかった 何も無い 言葉を紡ぐと自分には何も無いことを証明させられる 新しく出会った人の言葉を それも一つの価値観だよねと形を変えて受け入れる事におよそ一年かかる それまでの一年はその価値観が基準になる そうして揺れ動いて彷徨い続ける亡霊のような自分は何かを持っていると信じていたかった 君が君である限り好きですと 全てを知った君がそう言ってくれたら良いのにな生きている心地がしない 生を感じることが何もumikul