お正月休みは閉まっているお店が多い。週末の外食を毎週楽しみにしている我が家にはちょっと残念だけど、いつも喧しく混雑している街がちょぴりっ空いているのは嬉しい。
電車で一駅先にある大きな公園に、歩いて向かう。日差しが暑い。とんでもなく暑い。公園の中はさらに暑く感じる。
大きな木陰に集まるようにぽつぽつと、ファミリーやカップルがピクニックシートを広げて寛いでいる。
息子と夫は、大きな木の隙間をぬって鬼ごっこをする。それが幹なのか、枝なのか、根なのかわからないけれども、この迷路のような空間全てが一本の木の一部だということは、少し離れてみないとわからないくらい大きい。
二人が砂遊びをしている間、私は別の場所の木陰のベンチで文庫本を開く。自販機で買ったMiloはすぐにぬるくなる。
緑の風を感じながら読む本ってのは、なかなかいいもんだ。
帰り道、息子は赤とんぼを捕まえる。よほど嬉しかったらしく、バス停までずっと羽をつまんだまま離さない。そのつまんだ羽の先がちぎれて逃げてしまうまでは。
そして、今日のおでかけはおしまい。今日も暑い1日だった。