台北生活で外に出て困るのはやっぱり聞き取りができないシーンです。
直近は単語学習に力を入れはじめたところですが、一旦現時点の自分のリスニング力/聽力を確認して、単語の例文音声を聞くときに気をつけるべきところを探ることにしました。
文法書の例文音声をピンインで書き取りした結果、1回では聞き取れなかった文や聞き直しの多かった文に共通点があることに気づきました。
ここで気づいたことから、今後台湾華語学習において音声を用いた学習をする際に以下のことを意識していこうと思います。
単語の組み合わせ(コロケーション)を「音声でも」覚える
文章中の「組み合わせのリズム・区切り・抑揚」を意識して聞き取りをする・発音練習をする
詳細を以下に記します。
直近の台湾華語学習方法
リスニングに関係しそうな学習としては、単語学習の際に例文音声を聞いたり、すきま時間・寝る前にに教材の音声を流しています。
文法書の例文音声をピンインで書き起こす
文法書の例文音声を使って、現在の自分のリスニング力/聽力を確認してみました。
【使用した書籍】 PAPAGO遊学村『単語と文法から学ぶ PAPAGO式台湾華語』アスク出版、2023年
個人的には、何度か触れていて「日本語の例文」がある程度頭に残っていると、良くも悪くもそれが補助になって聞き取りしやすくなる感覚があります。それもあって、まあまあ聞こえるやろうなーとやや自信ありで、例文を止めずに一気に聞いてみたところ、ほんの一部の単語しか拾えませんでした。
ということで、1文ずつ止めて、全23文(3語〜12語)をピンインで書き起こしてみました。
1ヶ月前に聞き取り練習したときは声調なしで発音のみの書き起こしだったので、今回は声調ありにしてみましたが、そこが難しくて聞き取りに影響するといったこともなく、スムーズに書き取りすることができました🙆♀️
聞き取りの結果
聞き取り全体を通して、
語彙が増えているおかげか、聞き取れる割合が増えている
覚えた単語の母音子音・声調は8割方あっているが、an/ang、q/ch、j/zh、特に2声と3声の間違いが多い
意味がわからない単語でも、前半であれば1回目の聞き取りで発音を書き起こすことができるが、an/ang、q/ch、j/zhなどに間違いがみられる
7語を超えると文全体を聞き取るのがむずかしくなり、聞き取れたような感覚があっても聞き終わった際には、中盤〜後半が記憶から抜け落ちていたり、語順がわからなくなったりする
量詞(張)、副詞(在、正、別)が苦手で、その後の聞き取りの集中が乱れる。
【 1回で聞き取れた文 】
(文の語数) … 個数
3語 … 1
4語 … 4
5語 … 5
6語 … 4
【 1回で聞き取れず聞き直した文 】
5語 … 4
7語 … 2
9語 … 2
12語 … 1
6語の例文の4/4が正解だったのは、語彙数が増えているからだと思うのでうれしいです☺️
語数が多くなると1回では聞き取れなくなるのは想定通りですが、聞き取れなくなる語数のラインは5月に感じていた肌感、「5語〜6語」と同じ結果になりました。
【 聞き直した回数・文の語数 】
(聞き直した回数/文の語数) … 個数
5語
2回 … 3
3回 … 1
7語
4回 … 2
9語
3回 … 1
4回 … 1
12語
4回 … 1
聞き直しをした文章に共通していたこととして、
知らない単語が含まれている
語彙数が多い
というのは想定通りです。一方であまり予想していなかったのは、
「知ってる単語+知ってる単語」が組み合わさって連続すると、聞き取りがむずかしくなる(パッと意味が理解できない)
というパターンでした。
具体的には、
在寫
還在寫
在看
のように「在」や「還」のような副詞が付くことで、その副詞も動詞も知ってるのに、音で聞いてもパッとは聞いて意味が取れないことが多くなっていました。
さらに、発音の区切りによってわからなくなってしまうものもあり、
“不要 寫在 課本上”
この文章を聞いたときに「シエザイ?」って何だろう・・・となりました。
また「電視」のような自信のある名詞でも、覚えられている「看電視」ではなく、「開電視」の組み合わせで文に出てきたので聞き取れていませんでした。(これに関しては、9語の文で、前半がうまく聞き取れていない状況で、電視が後半に出てきたことも影響しているかもしれません)
これからの学習方法
6月下旬現在、目下は台湾華語のスクール受講(時期未定)に向けて最低限の単語力(1000語)の養成をがんばることにしています。
ただ生活する上でリスニング力が低いことで不便を感じているので、リスニング力も上げるために単語学習をする際に気をつけたいことを決めました。
単語の組み合わせ(コロケーション)を「音声でも」覚える
文章中の「組み合わせのリズム・区切り・抑揚」を意識して聞き取りをする・発音練習をする
組み合わせのパターンは無限にあるわけですが、とりあえず自分なりにはこのポイントを意識して、音声の聞き取りや発音練習に取り組んで行きたいと思います。
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました。