おすすめに流れてきたTikTok動画が、口語のレベルによる違いを考えるのに面白い材料になったので、いろいろ書き散らしました。
TikTok動画
おすすめに流れてきたのは「李先生の楽しい中国語チャンネル」さんの動画。
この動画では、HSK1〜6級のレベルの違いによって、「一本のペンについて説明するための“語彙力”」がどれくらい変わってくるのか、おもしろく紹介されてます。
動画での、HSKレベルごとの日本語訳を以下にまとめました。
※「→」に続く説明文は、使われる語彙などの違いによって、何が変わっているかを私が考えて記したものです。
HSK1〜4級
「このペンはとても安くて、私はとても好きです」
→ 最低限の情報を伝えられる
HSK5級
「このペンはセールのときに買ったもので、安くて実用的です。」
→ 付加情報を増やせる
HSK6級
「このペンは本当に品がよくて値段も安く、コストパフォーマンスかかなり良いです。一度使っただけで手放せません。」
→ 自分の感じていることを詳細かつ的確に表現できる
第二言語を話しているときの「私」
私の母語は日本語で、第二言語は、義務教育+(大学)の英語と、2023年の秋からはじめた中文。
私の英語は、知ってる単語をとにかく寄せ集めて、冠詞も時制もしっちゃかめっちゃかながらなんとか伝わるレベルなので、
旅行先の買い物やレストランではなく、
英語で世間話する(しなければいけない)ときには、語彙貧(ごいひん)で、伝えたいことをはしょったり、思ってることと若干違うことに変えて言っちゃったり、
必死に英語を話してるうちに、語彙力がないがゆえに、「私」が変わってしまってることが、まぁある。
成人の(?)口語
目下学習中の中文は、「我要這個」や「◯◯在哪裡」など、なんとか現地で生きるための決まったフレーズを覚えている状況。
そんななか、SNSのタイムラインで何度か見かけるのが、現地の人たちと会話できるレベルの方々が、もっとネイティブの大人が使うレベルに近づけたい(意訳)と仰っている様子。
私も、自分が生活する土地の言語を習得するなら、その域にはたどり着けなくても、手をかけられるくらいはがんばってみたいなと思っています。
ただきちんとした成人が使う口語(さらに意訳)を第二言語において習得する手段というのは、とても想像がつかない。
例えば「読解力」なら、
絵本
学習者向けの教科書
新聞・小説・論文(ジャンル違いの高難易度)
ぐらいのステップのイメージはある。
でも、これらの音読練習は、イコール“口語”のための練習には“直結”はしてない。(私の中では)
「口語」にはどういうステップがある?
例えば年齢層でいえば、
幼児
子ども
ティーンエイジャー
成人
のステップ。
教材なら
幼児向けアニメ
教科書(スクリプト)
ドラマ(セリフ)
Podcast・YouTube系動画
が思いつく。
多分、私が想像してる成人の口語・会話力の向上に役立ちそうなのは、Podcastとかで大人が2人で会話してるような学習素材になるとは思う。
でも、自分が言う(使う)ような言葉に学習素材の中でどれだけ出会えるのか。出会ったときに、気づけるのか。それを実際に使う場面を作れるのか。(ここが重要そうな気がする…)
成人の口語を培う方法、というかそもそも第二言語の会話力の学習法って、英会話ですら“確立”されてないもんな。
とりあえず目の前の目標に目を向けなおす
中文学習においては、まだ「会話」どうこうの域に達してないし、練習もしないうちに頭でっかちになってるので
とりあえず今は引き続き、我可以用信用卡嗎?みたいなのをとにかくがんばって覚えることに努めます。
その後で、「会話」に差し掛かることがあれば、思いつく限り、また「会話力の向上方法」について考えてみたいと思ってます。
「私」が話すときに等身大の「私」を毀損しない語彙力を培うのって、ほんと、どんなにむずかしいんやろうか…(そのむずかしささえ、想像つかない…)
以上、ここまでお読みいただきありがとうございました🙇♀