星の子は空で迷子になる、自由がある

竹取置菜
·

一昨年の11月から去年の1月半ばまでの期間「Sky 星を紡ぐ子どもたち」をSwitchでやっていた。なんとなくやらなくなって、それでもあの寂しくて優しい、どれだけ身勝手に駆けずり飛び回って迷子になってみても良い空の箱庭の、美しさと心地良さは覚えていた。イベントのこと気にしだしたりキャンドル集めるかーと思いはじめるとソシャゲと同じ作業感が出てきて雰囲気を楽しめなくなるので、収集要素は諦めることにした。私はあの空に、いつでも散歩できる空間を求めているのであって、迷子になりに飛んでいくだけなので、オシャレをする気はあんまり無い。

割り切ってみたら、また遊びに行くかという気持ちになって、先月末からまたやり始めることができた。風景の描写が細かくなった? 少しだけ変わった気がする、けどだいたいは見知っている。懐かしくて新しい空の世界。勘を思い出すためにやるのはキャンドル集めなのだが、記憶とのズレを修正する旅は作業でありながらちょっと楽しい。ソロの迷子では行けない場所がところどころにあるのも、なんかどっちでもいいやの気持ちで雑にやっている。たまに通りすがりの星の子が助けてくれるので、その時にはためらいなく甘えることにする。この雑さを早く習得したかったなあと、今になって思う。

勿体ないと思われるかもしれないが、自分自身勿体無い気も少しするのだが、ビュッフェで食べ切れるだけの量を慎ましく取るようなもので、決めるのは自分なのだ。ゲームの全要素をしゃぶり尽くすやり方を強制するものはいない。いないのに頭の中にだけいたんだ。存在しないことに気付くのが遅かった。気付いたけどすぐ忘れるので今もちょっと本当にこれでいいのかなと思う。手を引いてくれる人がいたらなあと寂しくなることもある。それだけ。

@monayuna
おとなになれませんでした。おきざりのおきな。