無題

mongnyeon
·

秋からずっと、事務的な書類あつめをしている。そのなかでいくつかどうにもならないむずかしさがあり、だんだんとベッドから動けなくなってしまった。そしてだんだんと、進路そのものにたいする気持ちも疑わしくなっていった。いったいなぜそうしたかったのか、半年も経ていない自分のことがよくわからない。けれど、大きな期待よりは小さな期待のほうが、私にはちょうどよいのかもしれない。なんとなくそう考えて、一日一日をやりすごしている。光る君へ、ぜんぜん知らない人の写真、石を拾い集める人、そんなものに励まされている。歩み出すため、というのもおおげさな、ただそこにあるための呼吸をささえている。