過去に何度か登場した世界がまた夢にあらわれた。知り合いが何人か夢に出てきた。この世界には鉄道がある。関西私鉄とJRの間のような役割を果たしている。複数の県をまたいで、路線を繋ぐと巨大な環状構造から支線が延びたような形になっている。
私はこの南東を拠点にしている。この駅のモデルは(出身地であるため)志紀駅と思われ、この夢に出てくる路線たちも近鉄南大阪線、近鉄道明寺線、関西本線、草津線、桜井線がモデルと思われる。
路線図には西側も出てくるのだが、モデルとなった路線では西・北は東海道線、大阪環状線の領域であり、このような派手な場所にアクセスすることは滅多にない。自分はもっぱら東へのみ旅に出る。
東には田舎路線が広がっている。単線であったり、1時間に1本しか列車が来なかったりする。列車も二両~四両編成で、中はいつもがらがらである。
夢の中で自分はこの鉄道網の中を彷徨っている。北東の方は関東の鉄道網ともどこか似ているように思われるが、あまりわかってない。自分が詳しくない土地という印象があるが、千葉県、茨城県などに近い雰囲気がある。
この夢には稀に著名な中都市が出てくる。駅前に少しビルがあり、やや複雑な構造の商店街がある。アーケードがついて広い通りになっているが、少し人が少ない。人気のない京橋のような様子になっている。
自分はよくこの街の本屋とブックオフに行く。本屋はビル形式のもので、縦方向にフロアが積み重なっている。二階部分(喫茶店併設)と地階部分(小さいホールがある)だけ美しく改修されているが、他の部分はかなりボロい。ブックオフのビルとの間を行き来できるが、違法建築なのではというくらい変な段差のある回廊でつながれているようだ。
この店は9時だか10時だかに閉まる。自分はいつも、閉まりかけのブックオフの一階で、ジャンク・パーツを漁っている。
さっきまでは知り合いと一緒に居た気がする。どこに行ったんだろう。夜も遅いのに、こんな街で人とはぐれて面倒だ。商店街の路地を横に入るとアーケードのない通りに出た。街灯の装飾を見るに、ここも昔は商店街で、商店が立ち並んでいたのだろう。今は駐車場などが多い。
遠くに踏切が見える。6両編成ほどの通勤型電車が走っていく。まばらだけどまだ通行人も居る。しかし何か寂しい。
早く人に会いに行かなくては。なぜかこの街に居ない気がする。鉄道に乗らなければいけない。路線図を見る。この駅は多層構造になっている。布施駅がモデルではないだろうか。しかし二階部分には頭端式のホームがある。特急が停まっていて、これに乗れば田舎路線部分をスキップして家の方に近づける気がする。もう遅い。この列車に乗ってしまおうか。