気がつけば「映画鑑賞」が趣味になった2023年でした。私は10年ほど前に親族から譲り受けた今となっては古いスズキのSwiftを自家用車として持っており、もっぱら子供とお出かけすることに利用してきました。
今年に入り自分の趣味として、夕食後に映画館へ行きレイトショーで少しお得に映画を観ることがルーティーンになりました。
最近、各映画会社のマイページから、自分の鑑賞履歴が確認できることを知りましたので、年の瀬ということもあり各作品を一言で振り返ってみます。
- ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH…[字幕]
特別なファンというわけではなかったけれど、その歌声を映画館の迫力で楽しめたのはよかった。ただエルビスプレスリーやクィーンのように最後は大体ドラッグに塗れて転落していくのは悲しさがありました。
- 鬼滅の刃/上弦集結、そして刀…[IMAXレーザー
無限城の演出は本当に引き込まれるしさすがのアクションでした。完結までこのクオリティで世界に発信してほしい。
- BLUE GIANT
個人的な2023年のベストムービーがこの作品。原作もそれなりに好きだし、音楽としてのJazzも好きだけど、本当にストーリーもキャラクターも脚本も構成も演出も楽曲も最高でした。何度も泣くシーンはありましたが、特にドラムの玉田さんのソロは号泣でした。
- BLUE GIANT
2度目の鑑賞。ドルビーアトモスの良い環境での回があることがわかったのでためらいなくいきました。やはり何度も泣いたし最高。
- Winny
平成ネット史を生きた1人として当時の空気を味わうために観に行った形。懐かしいアイテムも舞台装置として良かったが、役者と脚本が予想以上に良くて傑作になっていました。
- シン・仮面ライダー
特撮全般は好きなジャンルではないですが、あの庵野秀明監督のシンシリーズだから観に行った形。蜘蛛オーグと蝶オーグのバトルは好きでしたが、最後の泥試合っぽいバトルと暗闇に爆発が眩しすぎる演出はちょっとなという感じでした。
- エブリシング・エブリウェア・オール・アット[IMAXレーザー・字幕]
スケール感のMinとMaxのギャップが面白い作品で、アクションも楽しかったけれど、どこか乗り切れなかった印象の作品。ジャッキー・チェンっぽさのある役者の方が良かった。
- (字)ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトロ
ゲームはやったことがないけれど、ファンタジーの大御所だから観に行った作品。全体的に丁寧でちょうど良い軽さがあって好きな作品でした。ラストバトルも良いけれど、個人的なベストシーンは変身能力のあるキャラが敵の城から大脱走するところ。
- グリッドマン ユニバース
グリッドマンのアニメは視聴済み、ダイナゼノンは3話くらいまでで行って不安だったけど、何段階も合体と変形と進化し続けるロボットに後半はドキドキが止まらない感じでした。素晴らしい傑作。
- ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー[吹替]
めずらしく家族からの希望で観に行った作品。ビッグな原作ものに期待値は下げていったけれど、予想を大幅に裏切るエンターテイメントな作品でした。最後の演出を考えれば2作目もくるから楽しみ。
- 名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)
もしかすると劇場で観る初めてのコナン映画でしたが大満足。アクションもさすがだったし灰原さんがメインヒロインだったのも大変良かった。
- (吹)ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムー
家族の希望で2回目。良いエンターテイメントでした。
- 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE
1期に思春期を鷲掴みにされた作品で、俺たちの狡噛慎也が帰ってくると聞いて観にいって、十分満足でした。
- ワイルド・スピード/ファイヤーブースト[字幕]
シリーズは1st以外は未視聴だったけれど全然楽しめた。まさかの前後編だったのでぶっ飛んだカーチェイスを観に後編も楽しみにしてます。
- (字)ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
海外ヒーローものは観てないのに食傷気味だったけれど、このシリーズはヒーローとしてもアウトローたちと聞いて1、2を前日にDVDで観てから行った。このシリーズ特有のところどころエグいシーンに眉をしかめつつ、どこか抜けてる主人公たちは確かに魅力的でした。乱戦のシーンのスローモーションでぐるぐる回るカメラアクションが最高。
- 水は海に向かって流れる
旧同僚氏の送別会の帰りに、ちょうど時間あるので一緒に観た作品。原作も好きだったし映画も良かった。ラストシーンを明確に原作から変えたのは賛成できた。サブヒロインの「そう、私のことです!」が大変良かった。
- ザ・フラッシュ[字幕]
マトリックス以来、スローな時間で派手なアクションをするのはカッコよく見えてしまうけど、ヒーローのスキルが超高速だとそれがたくさん楽しめて良かった。でも印象に残ったのは冒頭のバットマンのワイヤーでひきづられるアクション。
- スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイ…[IMAXレーザー・字幕]
前作を前日にDVDで観てから視聴。こんなアニメーションが作れるのか...!!と言葉を失うほどに衝撃を受けた傑作。あらゆるものがハイクオリティで素晴らしかった。
- 青春ブタ野郎はおでかけシスターの夢を見ない
原作をずいぶん前に読んだほぼ忘れていたので、応援と復習のつもりで視聴。受験と不登校をテーマに学校生活や学ぶことの意義とか色々考えさせられた。子供が今後立ち向かうことになる受験ってことでも観て良かったように思う。
- 君たちはどう生きるか[IMAXレーザー]
それぞれのシーンはカッコ良いし見応えがありさすがでしたが、作品全体としては理解に苦しんだし放り投げられた印象。淡白なエンディングを米津玄師さんの素晴らしい曲とききながら?が頭に浮かんでました。
- ヴァチカンのエクソシスト[字幕]
評判が良さそうだったので観に行ったが、つまらなくはないけどとても面白いとはいえず、もうちょい肉弾戦的なアクションがあるほうが好みでした。
- ミッション:インポッシブル/デッドレ…[IMAXレーザー・字幕]
トップガンマーヴェリックで号泣した以上、今後トム・クルーズの映画を観ないわけにはいかない強いマインドで視聴。ちょっと中弛みを感じるところはあったけど、最後の電車のシーンの発想と緊迫感が最高。
- キングダム 運命の炎
原作は7割ほど、映画自体はこれが初。大沢たかおさんの腕を組んでいる写真がミームになっていて、それを観たいがために行きました。数的な圧倒的劣勢の中で味方が死ななすぎるとは思うものの、万の軍勢がぶつかりあうスケール感もあるアクションシーンはお見事でした。次のシリーズも観ます。
- 映画『SAND LAND』[IMAXレーザー]
予告が信じられないほど面白くなさそうだったけれど、鳥山明を信じて観に行ったら超傑作だった作品。夏のファミリー映画として最高峰だと思うし、映画館を出て飲む水は最高の気分になるはず。
- MEG ザ・モンスターズ2[IMAXレーザー3D・字幕]
前作は未視聴。主役のジェイソン・ステイサムさんが強すぎて、あまりサメに対する恐怖が盛り上がらなかったし、最後は謎の恐竜が地上に出てきてわちゃわちゃし、サメ映画としてのアイデンティティが薄くなってしまった印象。
- PATHAAN/パターン[字幕]
RRRの衝撃が忘れられず、インドのアクション映画ならばと観に行った。わかってはいたがRRRは越えられなかったものの、Bollywoodのアクションムービーの楽しさが味わえて良かった。M:Iと同様に電車のシーンがあり良い意味で対比となりました。
- 劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)
最後のGet Wildを聴くための映画。
- グランツーリスモ[字幕]
事実をベースにした王道胸熱展開でした。傑作。
- アリスとテレスのまぼろし工場
忘れかけてた思春期を抉り出して何度も叩きつけられるような、力の入りすぎたキスシーンで全てが吹っ飛ぶ作品。人には進めないけど個人的には好き。
- ジョン・ウィック:コンセクエンス
冒頭の拳打の激しいサウンドで一気に持っていかれつつ、ひたすら続く銃撃戦でお腹いっぱいに。上空から俯瞰しながら建物内で行う銃撃戦はゲームっぽくて印象的。雑に必ずとどめに2、3発を打ち込むところが丁寧で好き。
- (吹)ミュータント・タートルズ:ミュータントパニック!
本当は字幕が良かったが時間帯的に吹き替えになったけれど、とても良かった作品。スパイダーマンは超えなかったけど、ディーンエイジ特有の瑞々しさやアウトローのつらさなんかユーモアとアクションのかっこよさと合わせて伝わってくるのが気持ちよかった。ラストバトル直前の全員が揃い踏みするシーンでヒロインが原付をさりげなく乗り捨てて揃うのが最高にカッコ良かった。
- 劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇[4DX2D]
「墓穴を掘ったら掘抜けて、突き抜けたのなら俺の勝ち!」を映画館で聴けるならと視聴。カミナがカッコ良すぎて何度か泣いたけれど、4Dのせいで落ち着いて見れなかったのが個人的はイマイチだった。楽しいんだけど入り込めない感じでした。
- イコライザー THE FINAL[IMAXレーザー・字幕]
シリーズ未視聴だったが評判が良さそうなので行き、めっちゃ面白くて感動しました。ジョン・ウィックで激しい銃撃戦にはお腹がいっぱいで心配していたが、もはやホラー演出に近い主人公のアクションでわかりやすい悪役がバッタバッタと殺されていくのは正直気持ちよかった。傑作。
- ザ・クリエイター/創造者[IMAXレーザー・字幕]
ジャンルとしてのSFも、テーマのAIが世界を左右する運命を託された少女と潜入工作の男の旅も、大好物なのに乗り切れなかった作品。もうちょい男側が深みがあるとよかったのかもしれない。
- キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン[字幕]
RRR並みの長い映画だが体感は90分ほどか。観終わった後で書籍も読んだ。史実をベースにしているのも恐ろしいし、それをあれだけの作品にまとめ上げる監督・脚本・役者と関係者がお見事すぎる。最後も正直に告白できないダメ男っぷりのディカプリオさんの表情が本当に素晴らしかった。
- BLUE GIANT[リバイバル上映][Dolby Atmos]
新宿109プレミアムシネマでの初視聴。4000円が決して高くない素晴らしい環境と音響と作品で、やはり何度も泣いた。
- ゴジラ-1.0
ゴジラが出てくるシーンは素晴らしかったが、正直人間側のストーリーというかキャラ造形がちょっと薄味な印象。もっともえぐみがあってもと思わなくもない。
- 正欲
原作を読んで衝撃を受けていたので視聴。映画だけ観ても楽しめるのかは疑問だけど水の映像や演出は面白く感じたし、原作より人間味がキャラたちにあってよかった。ダンスシーンとラストの稲垣吾郎さんの表情が素晴らしい。
- 駒田蒸留所へようこそ
SHIROBAKOのP.A.WORKSと聞いて視聴。帰りのスーパーでウィスキーを買うくらいには良い作品でした。ちょっとしか出てこなかった主人公の友人が、仕事への意識ががらっと変わって楽しそうにウィスキーの話をする主人公を楽しそうに眺めながら話を聞くシーンがよかった。あとエンディング曲が宇多田ヒカル味があってかなり良くて後からヒロイン役の早見沙織さんが歌っていたと聞いて衝撃でした。
- 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎
評判がかなりよかったので”墓場鬼太郎”の1話だけを観て視聴。熱いバディものと八つ墓村をいい感じに鬼太郎と混ぜ合わして現代アレンジした素晴らしい作品。全方位に高いクオリティで満足度が高いし、エンディングから”墓場鬼太郎”に繋げるところもお見事でした。
- ナポレオン[字幕]
ちょうど君たちはどう生きるかの原作を読みなおしたところで、ナポレオンが偉大で歴史になお残したが多くの人間の命を奪い最後には幽閉される話が印象的だったので視聴。戦場のシーンは見事だったけれど、ナポレオンの人間味にもフォーカスしており、皇帝に成り上がるまでが物足りなく感じた。もっとナポレオンについて事前知識あるいは固定観念があると人間味パートに意外性と面白さを感じられたのかも。
- 青春ブタ野郎はランドセルガールの夢を見ない
前作も観たので今作も。今作はヒロインではなく主人公自身が不思議体験の中心となり、家族と自立をテーマにヒロインがそれをささえるストーリー展開。強くなろうとした結果、親を精神的に不要としてしまったことに罪悪感を覚えるところは感じるものがあります。
- 映画『窓ぎわのトットちゃん』
予告で肌が合わず、観ないつもりだったが評判がよかったので視聴。今の時代だからこそ戦争をテーマにしたこの作品が劇場にかかることは意味があると強く感じたし、自分の子供とトットちゃんの被るところが心を揺さぶられました。教育に情熱を燃やす先生の燃え残る目のシルエットも印象深い。
- Perfect Days
年末最後はこちらの作品。役所さんはVIVANTの印象が強く残っていたが一転してこの作品では物静かな初老の人を演じており、淡々と流れていく生活に途中までは眠気すら誘うような静けさで進む。生活のルーティンが見えてきたところで少しずつ変化が生まれていき、時に意外性のある出来事から主人公の背景が描かれ、変わらない生活に見えて人生って変化の連続で、素晴らしい日々”Perfect Days”であるんだよと押し付けがましくなく伝えてきました。ラストシーンの役所さんの表情と背景のBGMが素晴らしかった。