映画「カタシロReplica」を鑑賞して(ネタバレ箇所は表記あり)

もりおか
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公開:2024/6/26

見ました。

6/25 齋藤明里さん、岡田彩夢さん回

最初のオープニング曲が流れた瞬間にべしょべしょに泣いたーーー笑

そしてエンディングの主題歌でも!!笑

というのもですね、テアトル新宿の音響すごいんですよ。音質?なんかスピーカーすごい。立体なかんじ。語彙力がないのと疲れているので頭悪い感じにしか言えない。

その音響の中で好きなアーティストの曲流れたきたら、まあ泣きますよね。全席満員でさ。いろんな思いが溢れてしまった。

音響もだけど、撮影スタジオ?がまた舞台版からパワーアップしてさらにおどろおどろしい部屋で笑

ディズムさんも仮面じゃなくて中世のダイバースーツ?みたいな(絶対違います)、フルフェイスの被り物になっているし、

怖いというか怪しいというか、そういう雰囲気全開(この回だけかもしれない)でした。

では、舞台版と映画版の大きな違いについてと、個人的な感想について話していきます。

ということで、ここから下はシナリオ・映画ネタバレがあります。

舞台を映像として編集、というスタンスで見るつもりだったので結構演出に衝撃というか、驚きがありましたね。

大きな違いがまず、KPの声がない。医者の声はあるけど、KPはいない。これにびっくりしたと同時にめちゃくちゃゾクってしたんですよ。

この映画カタシロの映像って、体験したマコトの記憶なんですよねたぶん。

RPされていた齋藤さん視点じゃなくて、マコトなんですよ。

だからKPが「あなたは眠くなります」とか「周りを調べる方ができます」とかそういうのは聞こえない。齋藤さんには聞こえていたかもしれないけど(カットされているだけかも)マコトは知らない。

なるほどー!!!ってなったのと同時に新鮮な感じで見れた気がします。

他の回は見ていないのでわからないのですが、齋藤明里さん回は、ただそこに「マコト」というキャラクターがいたんですよね。

これ以外の良い表現方法がわからないー!

TRPGのセッションって、私はですけど、

本人とPCの狭間が色々とないまぜになってRPで出てくるのが、楽しかったりするんですよね。

私が齋藤さん初めましてだったのもあるのですが、話をしているときもずっと齋藤さんの考えなのかマコトの考えなのかわからなくて。

そこにいたのは本当に記憶を無くしたマコト。

演技なのか齋藤さんなのかわからないままずっと見ていたんですけど、終盤までにかけてが本当にすごかった。

嘘つきは嫌いです

名前が同じならテセウスの船だ

自分が大事

真実を知ったあと、マコトは自分の元の体を抱きしめながら医者を見て「自分が1番大事」って強い意思を持って言った。

(ここらへんぐぐぐぐってきていたからニュアンスだけで言葉は違うかもしれない。)

でも、あの時の強い眼差しは、それまでずっとマコトだったんだけど、この一瞬のあの目は齋藤さんだったんじゃないかなって感じた。ないまぜだったとおもう。

強い意思をかんじて心をギュッて潰された感じがしました。めちゃくちゃよかった。ゾクってした。

最後、体を譲らない選択をしたのにあゆむへ元気になってねって言ったのって、煽りでもなんでもなく本心だと思うんですよ。医者は「それを君が言うのか」って言い返していたけど、

治ってほしい、また別の方法で。臓器くじの答えみたく、別の方法で、って思ってくれたんじゃないかと私は解釈しました。

そしてラストの違いについても触れるよ。あの終わり方、実は私けっこう好きで。

というも、意識が戻ったあとのマコトの描写がないんですよね。どうやってこのものがたりをしめますか、の部分がね。

これがなかったのが私の中で、残念ではありつつもとても好きだった部分です。

映画なんですよねぇ。というか演劇チックな締めというか。

最後、また医者を信用してもらわなくてはならない。おやすみマコトくん、に繋がってエンディング。

ハッピーエンド大団円じゃなくて、不気味怖さを残したエンディングで、好みだったなぁ。

映画全体を通して思うのは、これおそらく他の人は全く雰囲気違ったんじゃないかな。空気感とか。

他の方の回はチケット買えてなくて行けないんだけど、ぜひ別の方を見る機会が他でできたら良いなぁと思いました。

最後に、曲の方のReplica流れないと思っていたので、OPに少し流れて泣いてしまった。ほんとに名曲です。

カタシロに出会えてよかったなと思える映画でした。キャストの皆さん、ディズムさんありがとうございました。

@moriokamoto
シナリオ・台本等書いたりしながら、のんびり気ままに酒とコーヒー飲んでます。 TRPGやゲームが趣味。エンタメ全般が好き。 活動詳細と連絡先☟ lit.link/moriokamoriko