https://static.sizu.me/images/illust/sl-find-a-way.svg
しずかなインターネットというサービス、名前をよく聞くので気になって見てみたが、しくみ的には思ったより「しずかじゃない」と思った。仮面をかぶったSNSという印象がもっとも近い。
そもそも今、インターネット自体が「しずか」なので、フツーにブログやったり何か書いたらほとんど誰にも読まれない。かなり静かである。Scrapboxもほっておいたら誰も読まない。リンクをSNSに貼り付けてはじめて10〜100のアクセスがあるくらい。現代社会で「しずか」でいたいなら、むしろそんなに努力は要らない。
逆にいくらしずかでもSNSにリンクはっつけたらある程度読まれるはず。
要するにSNSというインターネットの都会にフライヤーを置くか置かないかのほうが重要な気がする。ちなみに置かないと誰も読まない。まじで誰も。人類はRSSというテクノロジーがあるのを忘れちゃったので。
しずかなインターネットの特徴自体は結構おもしろい。
・いいねなどのソーシャルグラフはない
・内部でのシェア機能はない
・外部へのシェアはできる。リンクのコピー、もしくはXへの投稿
・https://gyazo.com/0396be50363333135d4fbe82cbff4fad
......って、Xに投稿できちゃったら全然しずかじゃないだろ!(「ツイートする」になってるw)
そのほかにも以下のような特徴がある
・RSSで更新情報を取得できる
・定期購読ができる
・定期購読すると「ひかえめなニュースレター」が週に一回、まとめて送られる
しずかなインターネットで気になる人を見つけた場合、RSS もしくは「ひかえめなニュースレター」で購読することができます。 / ひかえめなニュースレターは、購読している誰かが記事を公開したときに、それらの記事の情報をまとめてメールでお伝えする機能です。このメールは1週間で1度だけしか送られません。その週に誰も更新していなければ、メールは送られません。しずかなインターネットの使い方( https://sizu.me/about )
・感想レターを送ることができる
・不快な感想レターは自動的にミュートされる
なお、読む人を不快にさせるような感想レターは自動的にミュートされる仕組みになっています(ミュート設定から自動ミュート機能はオフにもできます)。 しずかなインターネットの使い方( https://sizu.me/about )
・不快な感想が自動でミュートて、思いっきり『『安楽』への全体主義』になってる。
・エクスポートもできる。
・MarkDownと画像のzipファイルのみ。
・定期購読した人の投稿は「タイムライン」に並ぶ
・タイムラインもあるのかよっていう。
確認したい機能
・こちらが定期購読したことは相手に知られるのか(フォロワーという報酬はあるか)
・何人が読んだかというインプレッションが書き手本人は通知されるのか
このあたりがどうなるかによって「しずかさ」が違ってくると思う。不快なものと出会わないとか、他人の話題にひきずられない、役にたたない情報でいいとかは共感するけれど、読者が増えるとかインプレッションあれば、その分報酬系が強化されるので、他人にひきずられるリスクが高まる。かといって、一切報酬ないのに何かを書くのは敷居が高い、
誰が誰を定期購読しているかはわからない仕組みになってるのはおもしろい。これによって党派性も低くなるし、「あの人なんかフォローするのやめなよ」と言われることはなくなる。