小柄で痩せ型だが、カジュアルとかモード寄りの服が好きで、サイズの合うものがなくて困ることが多い。髪型を変えたらますます着るものを買えるところが減ってきて、それなら自作しようかと思う。
書店や手芸用品店で本をあれこれ見ると、洋裁でつくられる服は基本がワンピースやブラウスで、ナチュラルな……ガーリーな……というような特定の統一感があるようだ。着たいものが一つもない。また、一般的な洋裁の本の型紙はS、M、Lの3種類から選んで使うようになっていて、これなら服屋で既製品のSを選んでなおデカいと思う私にはあまり意味がなさそうだ。
そもそもミシンの経験は20年前の高校家庭科で終わった。家庭科の成績は10段階評価の2。ちなみに1だと進級できない。
そんな人間でも作りたくなり、かつ作れそうな服はないものかとウロウロしていて、『家庭科3だった私が365日、手作り服で暮らしています。』という本を見かけ購入した。型紙をかなりざっくりした方法で、自分の胴や腕で採寸した長さに合わせて自作するという。試しにやってみることにした。
ミシンは持っていないがいきなり買うわけにはいかないため、blueskyで教えていただいたJOYSOUND直営店のミシンレンタルサービス「貸出ミシンセット」を利用した。

平日昼フリータイムで12時頃に部屋に入ってミシンを借りた。ミシンはbrotherのパリエ。縫製と刺繍ができるモデル。ドリンクバー(ソフトクリーム込)つきで楽しい。
持ち込んだもの
布 綿カラーシーチング 150×200
糸 マンセルシャッペスパン#60
裁ち鋏
ものさし
まち針
工作用鋏
型紙用写し紙
鉛筆、チャコペン
ミシンセット付属品を使用したもの
アイロン、アイロン台シート
ミシンの足踏みペダル
ボビン
ミシン針
ミシンは簡単な使用方法の説明シートがついていて、カラオケの曲目として使い方のビデオを流すこともできたので、まったくわからん状態から使うことができた。本の通りに型紙を作るところから始め、裁断、縫製まで行って4時間ほどで簡単なブラウスができた。

襟ぐりの部分の処理がいまいちよくわからず、適当にやったら見栄えが悪かったのと、頭を通してみたら採寸のかいなく通らなかったため、自宅で再調整。

これで一応完成した。ただし、今回はだめでもともとの練習用と割り切ってユザワヤで一番安く買える綿の布にしたので、色落ちや型崩れしやすくてとても着られるものにはなっていない。両腕の長さも違う。でも、服がどうやってできているかがよくわかったのと、高校以来おそれていたミシンと和解したことがかなりの収穫だった。
ちなみに、費用としては布代と糸代のほかは、カラオケの平日昼フリータイム室料(最大11:00〜18:00)+ミシンレンタルオプションで2,200円とかなり手頃。ミシン実機購入には3万円以上かかることを考えると、私のように気まぐれに使うならレンタルで充分かもしれない。
次回はもう少しリッチな生地を買って同じ服を作り、着られるものにしてみたい。