映画みるから飲み物持って集合

森山
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いろいろなことがありすぎて参ってしまう。

もともと持病の双極性障害は生活リズムを崩すと悪化するため、年末年始があまり得意でない。浮き足だった雰囲気が躁を引き出しやすく、また一緒にすごす人がいないとか仕事が激務とかだと鬱へ行きやすく、どっちみち悪影響。だから大晦日は紅白とか見ないで22時前には長めの風呂に入って23時には寝た。それまでの時間はDVDで映画を見た。

↑おれのDVDコレクションの一部。

31日の映画は、北野武『ソナチネ』。寂しい映画。死にたい人は誰よりも死ぬのが怖く、でもフッと何の気無しに死のうとしてしまう、というのがものすごく鮮明に表現されていてこわかった。こんなに身に覚えのある精神的な表現が、なんでヤクザのにいちゃんの沖縄でのぶらぶら遊びみたいな話から出てくるのかと思う。

元日は震災のニュースを見ていたら具合が悪くなってきたので、また映画を見た。1日の映画は、リュック・ベッソン『LEON 完全版』。何度も見てるけど楽しくてせつなくてドンパチも派手で大好きだ。おれは前の日記で書いたように観葉植物に憧れてたが、それはそもそも大学自体にこの映画を見たからなので、やっと自分の草と暮らせてうれしいなと思う。

今日はまた飛行機の事故でびっくりしてしまい、ヴィム・ヴェンダーズ『ベルリン・天使の詩』を見てる。天使がおじさん二人組なのと、ヴェンダーズなのにわりとストーリーがしっかりあるのとでちょっと笑ってしまったけど、すごく美しい映画だな。天使たちが、ここが「人間」を見るのにいいだろう、と思った象徴的な場所が、まだ東西を隔てる壁があったベルリンなんだろう。なんでこんなずっと何度も戦争してるのだろうと悲しくなってしまう。

フィクションの力に助けてもらえるのは幸いだ。こういうときは小説より映画がいいかなと思う。明日もなにか見る。

@moriyamaryu
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