オタクなので、なんのジャンルでも「推し」を一意に定めたい。ただし、将棋はほとんど全員基本的に「めがねで、ワイシャツネクタイスーツで、ときどき(※タイトル戦のみ)お着物、ぼさぼさ頭のめちゃくちゃ賢いお兄さん」なので、これは大変なことになった。誰を選んでいいのか全然わかんねえよ!!!!
ちなみに、おれは6歳で始めた公文式で出会った羽生善治先生を当時からむちゃくちゃかっこいいと思っており、くもんをまじめにやると羽生先生のデフォルメイラスト入りのグッズや写真入りの免状がもらえるため、かなり超頑張って勉強していたという実績がある。初恋の君というか、人生初の推しは「『ひょっこりひょうたん島』のハカセ、『マガーク探偵団』シリーズのジョーイ、将棋の羽生善治」である。怖いな。
棋士データベースを読み込み、いろいろな過去の対局の記事を読み、ときにはカジュアルな私服姿や趣味などの将棋以外の談話の載るインタビューを読んだりして、なんとなく気になる先生がみえてきた。
伊藤匠七段
最近あまりにもメキメキ強くなりまくっておられるため、「この若いのに落ち着いた青年はいったい……」と対局をまじめに見るように。声が低く渋いのもなんだか味があるが、どことなく「めちゃくちゃ頭いいけどほうっておけない親戚の男の子」みたいな雰囲気がある。「たっくん」と呼ばせてほしい。
豊島将之九段
SNSで観る将のおともだちができて、きづけばどちらも「とよぴ先生」のファンだった! 強さはもちろん、浮世離れした少年のようなイノセンスが不思議で、これは……おモテになりますな……と納得。いつも後ろ髪がぴょこんとはねているのがすごい。髪型がめちゃくちゃな棋士ほど強いのかもしれない。。。
稲葉陽八段
もともと別のジャンルの友達が観る将で、稲葉先生のファン。ファン投票に手伝いとして稲葉先生へ投票していたので、「友達の推し」として謎の親近感があったところに、居飛車(なぜか居飛車党が好きなんだ……)だけど出る時は出る! の棋風と落ち着いた雰囲気がかっこいいなと思うようになる。
そんな折、大阪・高槻にある「将棋bar ルゥク」さんで5周年イベントとしてプロ棋士をお呼びするイベントが連続することを知る。その中に稲葉陽先生の名前もある。これは、行った方がいいのでは……?! とさんざん悩み、申込期限30分前になんとかチケットを購入。さあ、稲葉先生とツーショットチェキを撮りにいくぞ!!!!
本当はトークショーとか指導対局とか直筆揮毫をいただくとか、そういうコースもあったのだが、棋力が0なので断念した。
ルゥクさんはJR高槻駅の真ん前のビル1階にある。オーナーの福間さんは元奨励会のかただそう(下の写真でめっちゃ顔だけ撮れてしまった)。
カウンターの他はテーブル1つのこぢんまりした店内にエイヤで飛び込むと、いきなり稲葉陽先生と服部慎一郎先生にご対面してしまった。ウワーッ。お店がコンパクトだから距離感がめちゃくちゃだよ!!!!
福間さんにスマホでツーショットを撮っていただく。チェキに転送してその場で現像、稲葉先生のサインをいただいた。Abemaトーナメントのチームカラーが緑だったので、緑のペンにしてくださいました。
あとはなんかいろいろお話ししてくださったけど、稲葉先生がメディアでの凛々しい印象とは違ってなんだかフワフワのおだやかな大型犬みたいな感じだったので、あまりにかっこよくて動揺してしまい、記憶がぜんぜんない。ありがとう、ありがとう将棋bar ルゥクさん……。
ということで、この日以来稲葉陽八段をめちゃくちゃ推しています。ご本人にお会いするって大変なことだよほんまによ。。。春は将棋イベントも多いことだし、みんなも各地のイベントで推し棋士に直面して気絶しよう!!!!!!!