とにかくドライブがたのしい。ペーパードライバー歴7年、柏在住歴2年、近所だが少し車の足を出さないと行けないところへ行ってみたい気持ちの勢いでレンタカーで妻とドライブへ。もう前日は「運転、ちゃんとできるか…?」と心配もあったが、運転してみたら、案外大丈夫だったのだ。
久しぶりに車を運転してみると、路上はこんなにも秩序だっていたのかと驚いた。ただ後部座席に乗っていただけでは気づけていないことは多い。左折したり入ってこられたりのときのドライバー同士の呼吸は、教習所時代には感じたことのないことばかり。「とりあえず前の車に着いていけばいいよ」と妻に言われるがままに運転していたらあっという間に1日のドライブが終わった。思えば人生で初めて、ドライバーとしてのドライブデートだった。
それからすぐに翌日以降のレンタカーの空きをチェックし予約し、毎週の仕事の休みの度に運転している。いろんなエリアへと行けば行くほどに、いかにこれまで行動範囲が制限されていたのかを知る。近所の歩いたりバスや電車でいける場所の範囲で気づけば行き先を考えていたが、車に乗っていくという前提をひとつ加えただけで有象無象になる。毎日の散歩コースを考える選択肢の数から比べたらとんでもない差だ。そう、毎日の散歩コースを考えるたのしみだけでもそれなりのたのしみだったのが、もう何乗にもなっているのだと考えると、いまのドライブのたのしみにも合点がいく。
と、今さらになって、と自分でツッコみたくなりますが、今さらにならないとたのしめなかったものもきっと多いはず。つい最近まで「早く自動運転があたりまえになって運転せずにどこへでもいきたい」と言っていた自分は忘れました。