DOGMAN 感想

moumoonmilk
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心療内科や精神科ではなく

芸術 本 美しい装いをすること 歌うこと

酒 煙草 犬 つまり 子どもたち

ステージ 愛

そういうものに癒しを求めた彼が心底

愛おしかった

彼の 思いやり

己の感情を相手にはぶつけない

悲しみを抱いて犬の元へ帰り 雄叫びを上げ

絶叫し泣いていた 彼の 深い 深い愛

愛していただろう

よほど よほど 彼女を慈しんでいた

それでも押しつけはしなかった

己の体を恥じた

彼の気持ちを誰が理解できるというのか

お金の問題?と ひとに

問いかける時の顔がとても好きだった

哀愁なんて言葉では足りない

悲しみ 諦め 理解していること

彼は聡明だった

彼の髪を切るシーンがすきだ

あの表情 忘れられない

忘れられない 誰に見せるでもない

あの表情

わたしは予告編の

人は愛され 守られたい にひどく

心を打たれていた

ぜったいに映画館で見ようと決めた

決定打だった

彼の気持ちを誰が理解できるというのか

いったい だれが?

ダークヒーローとなぜか広告では

言われていたけれどね

イカれてると言われ 笑顔で

動じず 会釈し ありがとうと言うのだ

彼の涙は とうに枯れ果てたのか

笑うことしかできない

諦念の笑い

痛い 痛い痛い痛い痛い痛い痛い

彼は

彼はどうして、、

ああ

だめだ これ以上はまだ書けない

ただ    紛れもなく

彼は わたしだった