日曜日、奈良駅周辺へ

芥 知之介
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公開:2025/1/5

今、玉水駅に向かう帰りの電車で、この冒頭を書いている。

予定よりすっかり遅くなってしまった。

行ったところそれぞれで、有意義なお話ができて、とてもよかった。

それで、想定以上に長引いてしまったのだけど。

帰ってきたら、長男が簡単なおかずをつくってくれていた。

駅の公衆電話で、ご飯を炊いてるか聞いて、すぐ帰ると伝えて。

さつま揚げ(正確には、お好み揚げという、最近みんなお氣に入りのやつ)を買って急いで帰った。

というわけで、さつま揚げは明日にもちこし。

いつも、住道の「ズンチャッチャ夜市」で焼き菓子を買っている、my little oneが奈良のマーケットに出店する、という投稿を見て。

検索したら、「奈良ノ空カラ」というマーケットで、JRの奈良駅真ん前の場所で開催、とあった。

そこからなら「ほんの入り口」も行けると思い、調べたらなんと休み明け今日からオープンだという。

グッドタイミング過ぎる。

お昼を用意して、諸々準備をして、奈良駅に着いたのは15時くらい。

今思えば、この時点でもうすでにちょっと遅かった。

マーケットで無事焼き菓子を買って、ちょっとお喋りをして。

ソライロコーヒーという、コーヒースタンドに行ったのは、ちょっと余計だったか。

少し期待はずれなことがあったのと、結構時間がかかってしまったのと。

まあでも、その後の流れは、そのタイミングだったからよかった、わけで。

それも含めて、「ムダ」はなかったのだろうと思う。

「ほんの入り口」は、入ってすぐはお客さんはいなくて。

服部さんと一言二言交わした後、ひっきりなしにお客さんが来た。

今回は、『本のある生活』は買うことにした。

1冊目の『本のある日常』を行きの電車で途中まで読んで、やはりおもしろいと思った。

あと1冊だったので、これはすぐ決めた。

もう一冊買いたくて、いろいろ見て回る。

ほしい本ならたくさんある、今買うのをどれにするか。

だんだんわからなくなってくる、メモでもしないとするっと忘れてしまう。

結局、『傷を愛せるか』にした。

辺野古のフリーペーパーZINE『うみかじ』ももらう。

ライブのこと(キペパピのことも)、置きウクレレ計画のことも話をした。

お客さんで、古民家を居場所にする計画をされている方の話を聞いたり。

やはり行ってよかった。

マーケットが18時まで、まだ間に合う。

帰りにちらっと見て、残っているようなら、追加で買ってもいいなと思った。

服部さんに差し入れしてもよかったなと、後になって思った、まあ盛況の店内だったから、そこまで思い至らず。

マーケットは、まだ終わっていなかったけれど、だいぶ出店者は減っていた。

my little oneのテントはまだあって、パウンドケーキを買う。

コーヒーをサービスしてくれて、そこからかなりお喋りした。

住道では時間があまりないし、今回は直前にInstagramを見てくれていたので。

バンド活動のことを知ってくれて、「でも、今年一年で終えるんです」とも話ができた。

出店の大変なことや人間関係、健康面とか。

年末、氣落ちすることがあって、そんなときにInstagramを見つけて、嬉しかったと。

1時間以上いたんだろうか、聞いてほしそうではあったし、少しは役に立てただろうか。

そんなわけで、すっかり予定とは違って、遅くなってしまったのだった。

バンド活動でもそうだけど、直接「褒め言葉」を言われることは少ない。

なんなら、メンバーを褒めてくる、本人には言わずに。

だから、自分はちょっとでもできるだけ、伝えるようにしてきた。

それが今日のような日の、「収穫」になっているのだとしたら、やはり嬉しい。

 ◇ AKUTA Tomonosuke ◇

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@mrukuleleman
吟遊ソングライター