◇
最近、「共感」について、改めていろいろ調べたり考えたりしている。
それにしても、「共感」という言葉は、人によってかなり定義が異なる。
「エンパシー」という言葉を「流行らせた」のは、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディーみかこ著)という本だ。
「シンパシー」とは違う「共感」、その言葉は著者自身さえ驚くほどもてはやされた。
◇
「共感」を考える上で、もう一つ重要だと思うのは、「痛み」について。
「痛みの共感」は、別個のものとして一旦捉えたい。
◇
それらを踏まえて、「共感」をもう一度捉え直したいと思っている。
人の痛みを、自分の痛みとして感じること。
そもそも、「自分の痛み」そのものに鈍感になってきてはいないか。
感受性を育むどころか、センサーをOFFにしてしまってはいないか。
◇
そして、傷付くことや痛みを、過度に忌み嫌っていないか。
もちろん誰だって、傷付きたくはない。
だけど、それがイヤだから「共感」もしたくない、というのは極論的だとぼくは思う。
そもそも、そこは順番が違う、とも。
◇
いずれにしても、正直とてもややこしい。
自分の中で整理するにも、まだだいぶ時間がかかりそうだ。
◇
◇ AKUTA Tomonosuke ◇
◇