田辺聖子先生「ジョゼと虎と魚たち」再読。表題作があまりに完璧な短編で、わけもなく泣きたくなった。もともと方言はずるいなあと思うことが多かったが、これほど小説の世界を、ふたりの性質を、その感情をのせるに相応しい言葉が他にあるはずもなかった。障害者がテーマだなんだちゃんちゃらおかしい。なんと1985年に、こんなクールな小説がすでに世に出ていたのだから。妻夫木の映画も良かった記憶だけど、やはり原作。原作に勝るものなし。舞城作品の福島の方言や吉田修一の福岡弁とか、ぼっけぇきょうてえとか、いいなあ。日記msn12日記みたいなもの