映画「風と共に去りぬ」を久しぶりに観る。私はスカーレット・オハラがものすごく好きだ。目的のためになりふり構わない生き方が好きだ。綺麗事を言わない素朴さが好きだ。愛に生きて愛を失った彼女が、最後にタラを思い出す美しさが好きだ。レットもかっこよくて大好きに違いないけれど、本当はレットもアシュレイもスカーレットの人生において脇役で、介入できたのはメラニーだけだったのかもしれない。スカーレットの優しさもメラニーの野蛮さも、お互いしか知らない。いつしか本物の姉妹以上の結びつきができていたこと。スカーレットをうつす鏡がメラニーであり、メラニーをうつす鏡がスカーレットだったと思う。
昨晩からブラス・アンサンブルを聴いて少しセンチメンタルな気持ちになっていた。憂鬱の春。