春休みなのでマザー牧場へゆく。菜の花が咲き乱れてまさに一面の菜の花。独特の油の混ざったようなにおいすら長閑な一日に相応しかったように思う。いちご狩りを楽しみにしていたが本日休園の札にがっかり。ジンギスカンは待つこともなく食べることができた。しかし会計時に些細なトラブルで気分を害す。
ふれあいという体験が目玉になるのはわかるが、動物たちにとって多くの人々に囲まれる状態はどんな気分であろうか。考えれば考えるほどグロテスクな気がしてきて、しかし彼等はそんなこと気にするでもなくもっとゆうゆうと一日を過ごしているのかもしれない。とはいえ人から逃げるように檻中へと帰っていくマーラの後ろ姿を見て嫌な気持ちになった。
旅行の醍醐味が自宅が一番という結論ならば、外の動物に会う醍醐味は自宅の猫が一番可愛いと結論づけることにある。