観てきました。
原作は前に読んで好きだったから映画化の話聞いたときは嬉しかった。けどこの和山節を実写で上手く表現できるのかしら!?という心配もちょびっとあった。全然心配する必要なかった。当たり前だよ相手はプロですよ。あと正直、狂児があやのごさんて線が細いかなぁなんて思ったりもしたんだけど(狂児はわりとがっしりタイプだと思っていたので)動いているところを見たらまったくそんなことはなく…私がカスでした…いやもうホント余計なこと考えずにとっとと見ろや…
冒頭、雨の中歩いてくる狂児の背中見ましたか?あれはね、鍛えてる男の背中ですよ…
持ち歌が紅ってところ、原作読んだときは狂児のあのビジュアルとXの紅っていうギャップにクスッと笑ったところだったんだけど、実写化での紅の使い方が本当に絶妙で、最初から実写化を見据えて紅だったのかなって思うレベルだった。イントロの英語をまさか訳すとも思ってないし、その訳がまためちゃくちゃ良くて情緒狂っちゃった……いやだってあれ…聡実くんから見た狂児…ですよね…?
与えるのが愛のくだり、君たちのことだよ…ねぇ…聡実くん…狂児に与え出したらそれはもう愛だから…しかも14歳てまだ子どもよ…?子どもが大人に与えてしまったらさ…愛でしかないじゃんそんなの…!!
成田狂児、しっとりしててめちゃくちゃ良かった。湿度高めで粘着度高め…悪い男だね…ヒモにしておきたい男No.1だよアンタ…
帰宅してから原作読み返したらいちご狩りのくだりなかったんだなぁとか、「ごめんな」のやり取りもちょっと変わってたんだなぁとか、狂児が死んじゃったかもってあたりが変わってたんだなぁとか新鮮な気づきがありました。まぁ読んでから時間経ってたこともあって色々記憶失ってたから…今回映画→原作となぞったら違いがわかってどっちも良い〜!もう一回…もう一回見せてください…今度はもっと上手くやれます…!!いやマジでもう一回見たい…頼む…終わらないでくれ地元よ…あとパンフ売り切れてたから買わせてくれ。
原作は絵柄が落ち着いているのもあり聡実くんも大人びて見えていたけど、いざ映像で生身の感じを突きつけられると聡実くんて14歳の多感な少年だったんだな…と。部長としての立場、後輩とのしがらみ、異性とのやり取り、成長期に差し掛かってこれまでとは変わってしまう自分、もがいて足掻いてそれでも変化を止められない無力さ…あの年頃ってきっとそんな感情をみんなどこかに持ってたんだろうな。遠い過去のことすぎてもう忘れちゃったけどさ。
でも聡実くんは狂児のために紅を歌ったことで14歳の子どもだった自分とさよならして、一皮剥けた大人になった自分を認めることができたんだろうね。あの紅は聡実くん自身への鎮魂歌という意味もあったのかな。聡実くんが狂児と出会って交流していく中で成長していったと思うとじーんとする反面、狂児にはしっかり責任取ってもらいてぇと思うわけです。頼むよ…ねぇ…ファミレスも早く続き見たいよ…
全てを台無しにする感想でごめんなさいね。所詮はその…腐れオタクなものでして…