ケツ振りてえ(nsfw語彙あり)

松本
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ちょっと前までヒップホップが好きだった影響で、今でもちょこちょこ有名どころのアメリカのフィメールラッパーの曲を聞くことがある。

今のアメリカの有名なフィメールラッパー、どの人もこの人もケツがデカい。乳もでかいけど、とにかくケツがデカい。ニッキー・ミナージュとか絶対山手線の座席の幅じゃ収まらないと思う。新幹線とか一列席とって広々席使って冷たい目線を投げかけてくる人に中指立ててくるかもしれない。いやニッキーは新幹線乗らないか。

元々セックスワークとかポールダンサーやってたところからハッスルしてのし上がってきた人も多いから、そういうことなのかもしれない。それにしてもラップの内容も夜の大オリンピック開催!って感じの玉転がし祭り的な内容ばっかで敬遠していた。だって俺のアナコンダが〜とかプッシーが〜とか言われたらビビっちゃうって。男のラップも大概ホモソーシャルがきついけど、こっちはこっちでどぎつくて困っちゃうよ…。

そんなみぎり、私が出会ったフィメールラッパーがいる。ミーガン・ジ・スタリオンである。彼女の記事を見て、私は喰らってしまった。

マジでカッケェじゃん、と。生き様が。

まず、記事によれば、早くに父親を亡くすものの母や祖母たちのバックアップのもと成長して医療経営関係の大学通いながら大成したヤベー人、らしい。強い。それだけでめちゃ強い。

そして何よりもかっこいいのが、記事にある男性ラッパーのセルフボースト(俺すげーぞって自慢するラップ。基本金か女の話ばっかしてる)を自分たちのフィールドに持ってきて自分たちのものにしてしまう強さだ。

cardi B(このひともすげーエロを推すラッパー)とコラボした代表作「WAP」について、記事ではこのように書いてある。

「WAP」の内容は初めから終わりまでセックスの話ではあるが、そこで歌われているのは女性が徹底して自らの悦びにおいて主導権を持つという態度についてである。その内容はポジティブそのものである。

かっこいいじゃん!!!!

つまり彼女たちにとってエロさの表象は男性たちに食べさせるためのものではなく、あーしがあんたたちのチンポコ食っちゃうよ?みたいなノリな訳で。被捕食者として身を捧げる存在ではなく捕食者として、性的な主体として相対するということ。

twerk(けつ振りダンス。しゃがんだり中腰になったりして上下にけつを振りたくる。迫力がえぐい)は男を誘うダンスではない。今からテメーを食いますよというある種の威嚇のダンスなのだ。

俺もケツを振りたい。エロい歌詞はちょっと恥ずかしいので置いておくとして、この動きに連帯したくてたまらない。

しかし私が体を揺すっても震えるのは腹の贅肉だけなのでした。

健康的なところまでは痩せようね…