こんなことを書いて数日がが経ってポッドキャスト収録明けの朝にこれを書いている。昨晩は思っていた以上に話が弾んで収録後も少し話してしまい寝るのが遅くなった。
昨日の朝、たまたま久しぶりに受信箱に入っていた武田俊さんの『日記がいってかえってきた』を読んで、ただ何かを書きたいと思った。なんのために書いているのだろうという問いはいつも何かを書き始めようとする時にハエのようにぶんぶんとまとわりついてきてうわあああとなってしまうものだったけど武田さんがこんなことを書いていた:
なんのために日記を書くのか。日々を記録するためでもなく、忘れないための備忘録でもなく、「こんなことがあったよ」と誰かに伝えたいと思って書く。その宛て先にはきっと未来の自分が含まれているから、結果的に記録としても機能する。
そうか、「宛て先」か。そしてそれは誰かに限らず自分自身でも良いのだと。そう思ったら気持ちのハードルが少し下がって、いつもみたいに下書きへ埋もれていくものではなくて誰かに話しかけるようなものを書きたいな自分も含めて、と思って朝ごはんを食べながら書いている。
こんな風に思ったのは久しぶりで気づけばオンラインでまとまった文章を書くのをやめてだいぶ時間が経っていた。そんな間にも時間は過ぎて人生は進んでいくみたいで体の不調があって移住して転職して家を買って日本へ行って、といろいなことがあってだいぶ忙しかった。特にここ2年くらいは本当にたくさんのことがあってそれらを自分の中でうまくプロセスできないまま時間と出来事だけが過ぎ去っていったような気もする。
そんな飲み込まれていってしまいそうな気持ちに終止符を打つためにもこうして少しでもまとまった文章を書く機会がいま一番自分が欲しているものなのかもしれないと思った。