2024.9.12

·
公開:2024/9/12

友人と暮らしはじめてからだいぶ日が経った。9月のはじめに越してきたから、もうすぐで二週間だ。毎日の生活が楽しくて、安心に満ちている。ぜったい友人と一緒に暮らしてみたかったので、実現できていることにほんとうに満足している(素敵なお部屋に僥倖のように迎え入れてもらえたことも!)。本棚に二冊ある本たち、果物毎日食べたいねと歓声をあげる夜、クラシックギターの練習、キッチンを自由に使うことのできるうれしさ、部屋に充ちるコーヒーのすてきな香り。この生活のこと、本にしたいね。

友達が撮った、部屋の本棚と窓辺の写真。

写真:水槽ちゃん(勝手に貼ってごめん)

生活を全力でやっているあまりに、日記がまったく書けなくなって久しい。毎日SNSで「日記書きたい」と言っている。とほほ。ログインまでは済ませるのだが、日付の入ったページを立ち上げるだけで何も書き進めずに気づいたら数日単位で時が進んでいる。友人の真似をしてあたらしく買ってきたメモノートに書くのも、ほんの数日で飽きてしまった。あまりにも飽き性だ。日々の生活を書き残すことに最初からそこまで頓着がないのかもしれないし、あるいはSNSに全部書いてしまっているせいで書くべき内容が吸われてしまっているのかもしれない。いちど書き始めるとつらつらと書いてしまうために、まとまった量の文章を書かなければと無意識に意気込んでしまっている、というのがまあ妥当な理由であろうが。

今日は仕事をやりたくないからとひさしぶりにこのページをひらき、書き進めることができた。日記を書き続けている友人の日記数日分をまとめて読むのが好きで、こんなに誰かの日記を読むのを楽しみにしているなら自分も日記を書いたほうがいいよな、と励まされたのもあるかも。

なんだか最近、自分のすぐ近くの関係にばかり注力していて(あたらしい生活が始まって、それにからだも心も慣らしているのだから、それはそれでよいのだけれど)、世界や社会とつながっていない感じがする。連絡を取っている2~3人との関係性のケアと、自分と同居人の生活を回すこと、はやめの時間に仕事場に着くこと、クラシックギターをさわること、以上!という感じだ。自分のひかりを投射する場所が欲しい。世界にわたしのよきところを受け取ってもらいたい。社会市民の一員として責務を果たしていると実感したい。

何か作らないと、そういう感覚が得られない、という気がする。だからこうして日記をまた書かないと、と突き動かされたのかな。みんなはどうやって生きていますか?自分は世界や社会とつながっているんだ、と自分のちからを感じられる(あるいは自分自身がエンパワーされる)タイミングはいつですか?そんなことごとを大好きなひとたちと屈託なくおしゃべりしつつインタビューしたZINEを作りたい、なぜならわたしは友達が大好きだから……。

したい質問リスト

  • どんなことをして生きていますか?

  • 自分と社会の接点やコネクションを実感するのはどんな時ですか?

  • 自分が社会に対してできることがある、という自己効力感を得るのはどんなことをした時ですか?あるいは、これがないとそう感じられなくなってしまう、というのでも。

  • 自分のまわりを大切にすることと、世界をたいせつにすること、そのどちらもをやりたいというときの、あなたの姿勢や向き合い方、取り組み方はどんなスタイルですか?

  • まわりの友人や仲間と、どのようにケア、そしてエンパワーをしあっていますか?エピソードがあれば。

  • 生きてるなあ、と感じるのはどんな時ですか?たくさん知りたいです。

  • 自分が愛を注いでいるのはどんな対象ですか?なんでも、いくつでも。

  • それをどんなふうに愛し、尊重し、大切にしていますか?そのやり方について、指針となるような軸は何かありますか?

  • こんなときに、自分の信頼している人や好きな人と話したくなる、というタイミングはありますか?

  • これが自分だ、と感じられるのはどんな時ですか?または、どんなことをして自分の輪郭を確かめていますか?

  • 仲間を見つけたり、つながったりするために、何かしていることはありますか?それとも、あなたはすでにいる仲間を大切にするひとですか?

  • 仲の良さや連絡頻度などにかかわらず、好きなひとはいますか?いたら、そのひとのことをどう思っているか、どんなところが好きか、どんなふうにちからをもらっているか、すこし教えてもらえませんか?

  • ちからが湧いてくるのはどんなときですか?

ここまで書いてみて、顔も浮かべていない「だれか」に訊きたいこと、その質問の仕方に、なによりわたしのわたしたる所以があらわれているなあ、と思った。わたしとはこういう人間である、と言えそうな質問リスト。訊いてみたいことを挙げてもらうのが、そのひとを知るいちばんの近道かもしれない。えーっ、その企画やりたい。質問リレー。ZINE、作るかあ!