今日は来客があったので、遅刻しないようにしないと、という強い心で朝起きた。パートナーが、わたしが家を出る時間ごろにモーニング・連絡(コールではない)を入れてくれると約束してくれていた。モーニング・連絡をもらった時点では身支度も終わってコーヒーを飲んでおり、「まあ少し遅刻しても……」とうっすら思っていたので、連絡にお礼を言いつつ、コーヒーを飲み続けた。しっかり飲み終わってから出勤し、結局30分遅刻くらいにおさめた。来客はそれから1時間後だったので、余裕を持って迎えることができた。
長めの会議を終え、ぱぱっと指示された仕事も終え、事務所に来てくださった方とランチに行った。気になっていたメキシカン。

わたしはベジタブルタコスを頼んだ。具沢山すぎて、トルティーヤがびちょびちょになっていたが、こんなボリュームのものは食べたことがなかったので、気にせずわりあい楽しく食べた。あんなにでかくてもりもりで食べにくいタコス、はじめて!食べにくいものって特有の嬉しさがあるので、にこにこしてしまった。大きなライムを絞ったので、しばらく指先からライムの香りがして嬉しかった。
利用登録のためにある施設に申請書を持っていったら、なんと休館日だった。決まった曜日などはなく、月に2日程度、館内整備のために休館になる施設だった。その前にランチしながら、「タイミングってあるよね」という話をしていたのだが、ちょうどそれを実感する出来事となってしまった。徒労に終わったが、全然落ち込みはしなかった。ただ暑かったので、事務所に帰ってきて一気にぐったりしてしまった。
本を読んだりして過ごして、少し仕事もした。
夜はWWW XにFaniano do NacsimentoとSam Gendelを聴きに行った。

FRUEオーガナイズなので大きな期待を寄せていたが、期待以上だった。こんなに上質なライブは、生まれてはじめてだ、と思った。二人の演奏が本当に素晴らしく、音楽に愛された二人があそんでいるようだった。もう本当に本当に、良かった。
音楽に身を包まれて、そこにいないパートナーを思い、「一生一緒にいたい」が湧いてきた。そんなことを自分が感じるなんて思わなかった。できるだけ長く一緒にいたいが、もし何かが起こって懸命に対処した結果、たとえ道が分かれたとしても、それはそれでよい、と考えていた。あるいは、「今日も明日も一緒にいるように、ずっと一緒にいる気がする」という感覚的な信頼を感じていた。思考も感覚も、「一生一緒にいたい」を導くようなものではなかった。だからこそ、びっくりした。不思議だった。
心の底から素晴らしい演奏だと思った。そんなライブに遭遇できて、幸福だった。
開場時間がはやく、ずっと立っていたので脚が痛かった。帰ってシャワーを浴びたらもう23時半になっていた。すぐに寝た。