2024.10.28

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公開:2024/10/29

朝起きたら衆院選の結果が出ていた。昨晩は眠くて22時には入眠してしまったのだった。自分の選挙区では無事菅原一秀の再選を阻止、野党と市民の共同候補である山岸一生が当選(現職再選)。どうなるかと思ったが安心した。居住している地域はもともと立憲の議員が8期も務めているらしく、安定の再選。パートナーが住む熊本は全県4区で自民の候補が通り、「ああ熊本保守王国……」となった。議席はなんと自民党が56議席を減らし、公明も8議席減で、与党が過半数を割り込んだ。市民は裏金にそんなに興味がないと思っていたから、まさかの過半数割れにびっくりしてしまった。意外と興味あったんだ。過半数割れは15年ぶり、わたしが小学生のころ以来だ。改憲勢力も3分の2以下なのでひとまず安心。立憲が50議席増えたのはいいが、現代表の野田は野党共闘を拒み、改憲派でもある。今の立憲はリベラルとはいいがたく、ほぼ中道右派といっても過言ではないとわたしはみているため、自公に対するカウンターとしてのプレゼンスは拡大してほしいが、50議席増やしたところでなあという複雑な気持ちにもなる。なにより今後見ていかなくてはいけないのは、国民民主党の躍進(議席倍以上)や、維新、参政党、日本保守党などの、人権を軽視しマイノリティを差別すると堂々と明言している政党が、「何かを変えてくれそうなオルタナティブ」として確実に票をのばしてきたこと。泡沫と思われた日本保守党や参政党が議席を取っていて、あまつさえ増やしてすらいるのは非常に恐るべきことである。差別的な右派ポピュリズムの瀰漫は、なんとしても市民のちからでくい止めていきたい。特に参政党はやばさが伝わりづらいみたいなので、批判的に語るための言葉を身に着けていかなければ。あと今回共産党が議席を2減らしたのも悔しい。痛手だ。今回比例は社民党に入れたのだが、情勢を調べて東京ブロックの共産党の比例候補が通るようにすればよかったのか、と後から後悔。比例区難しいよ……。議会の健全な運営(全体的に右傾化しているなかで、碇石として、人権を擁護し、マイノリティを代弁する議員が必要)のためには共産と社民の議席が少しでも多くほしいので、戦略的投票をしていきたいし、まわりにも支持を広げていきたいよ。よし、気持ちを切り替えて、投票以外の政治運動を積み上げていこう。

月曜日ということもあって調子が悪く、仕事場に行けずに仕事をさぼってしまった。人並みに(?)後ろめたさはあるので、誰にも言えず、SNSにも書けなかった。夕方からはおなかが痛くなってきて、何かと思ったら不正出血の量がすごい。本当に月経が止まっているのか疑わしいほど。それも手伝ってか、誰ともコミュニケーションを取る気になれず、めずらしいことにパートナーにも連絡せず、ひとりでつらい時間をじっと耐え忍んだ。後ろめたさはあるものの、あのしんどさをたったひとりで乗り切って(ひたすら耐えるので精いっぱいだった)、よくがんばったと思う。誰かにヘルプを出せたらもっとよかったけれど、とても無理だった。誰にも「仕事に行けない、しんどい」とは言えなかった。しんどいとき、「しんどい」と口にすることすら、自分の状態を誰かに知ってもらうことすら、みじめに、はずかしく感じたりするものだ。

どんどん時間が過ぎて14時近くなったところで仕事場に行くことは断念し、本を読み始める。雪舟えま『たんぽるぽる』を再読、岡野大嗣『音楽』を読み終えた。雪舟えまの歌はひりひりするほど切実で、熱くて、涙が出てしまう。いのちのきらめきと、たましいの損なわれない強靭さ。やっぱりポエトリーというものは、これくらいひりひりしないとね。

夕方メールが来たが、PCも手元にないしもう今日は何もやりたくなかったので、現実逃避して少し眠った。夕方、もう部屋の電気を消してしまえばまったく暗い。いつの間にか季節は確実に進んでいる。

風邪をひいてからというもの、ちゃんと夕食を作る気にはなかなかならず、今日も残り物と作り置きとピーマンチーズを食べただけ。気分が落ち込んでいるのですごく甘いものが食べたい。アイスを常備していないため、こういうときのために手作りで作っておこうかなと思う。日曜日に買っておいた大好きなお店のラスクをばりぼり食べた。

YouTubeを観て時間を溶かし、なんとか一日をやり過ごした。シャワーだけ浴びて、22時には耐えきれない眠気のままに就寝。なぜこんなにもつらいのか分からない。自分のことが分からない。もう限界が近い、というか仕事に行けなくなっている時点で、本来なら(この仕事だからばれずに済んでいるだけで)とっくに限界なのだと思う。限界が来ても、それでもばれずに騙しだましやれてしまうだけ。せめて1年は続けたいのでまだ数か月は頑張るつもりだが、もう失業給付について調べたりしている。休みたい。こんなに業務がなくて、ひまな時間があるのに、それでも「休みたい」と思ってしまう。転職しないと無理かもなあ。