夜中に大雨の音で起き、干しっぱなしだった洗濯物を取り込んでからまた寝て、朝すんなりと起きられなかった。雨の日は身体も重く、動きづらい。「今日は仕事に行きたくない日だ」と思いながら、1時間半くらい遅刻して行った。ひさしぶりに大幅に遅刻したような気がしたが、多分そうでもない。
日記も書けないほどに意識が散漫で、電車の中でずっとYouTubeを観ていた。焦ってそわそわする日ほど、ある程度やかましいもので耳や目を塞いでいないと落ち着かない。落ち着かないなあ、抗不安薬飲んだけどなあ、と思いながら通勤した。雨はもう止んでいたが、長靴を履いて傘を持ってきてしまった。
職場に着いて荷物を置いてすぐ、お蕎麦屋さんに行った。11時半過ぎだったので、ピークタイムを外しているいつもと違って、少しだけ並んだ。野菜天そばに戻ってきて、さつまいも、なす、ししとうの天ぷらを美味しく食べた。いつも途中でどんぶりを持っていって、つゆをおかわりする。
職場に戻ってからは、5時間くらい休憩もせずにずっと仕事をした。焦っていた会費納入の手続きをやったら、手続きできる日程よりかなり前倒しだったので安心した。よかった。夢中で仕事をしていたら17時を過ぎていたので、もういいや、と帰った。
帰り道は、「寅の子すて〜しょん」Ep.82を聴いた。
結婚式、わたしも4月末に行ったばかりなので、「わかるう!」と思いながら頷く。そういうもんではあるけれどヴァージンロードってシステムとしてキショすぎる。また、友人や家族など、近しい人ほど、加害性のある言葉やそれを使用することへの指摘ってしづらい、という話も、うんうん聴いた。なぜなら、どうしても個人的/私的な関係において、指摘すれば関係の変容(もっと言えば、相手に嫌われるというデメリット)というリスクを取らないといけないからだ。空気が悪くなったら、加害性のある発言をした人ではなく、それを指摘した人が悪い、ということになる。何かあれば指摘し合おうね(それは「否定」ではなく、誰かの死角を誰かが見て、フォローし合うこと)という合意をあらかじめしている、親密な信頼関係を築く意思が構成全員にある親密圏ならまだしも、そういう合意ができていないある種「自然な」関係のなかでは、指摘するには難しいものがあると思う。わたしがフェミニストだというのを表明したり、SNSで言ったりしているからか、そういうのをいつでもどこでもガンガン指摘する人だ、というふうに思われるときもあって、忖度するみたいに目くばせとともに「これを言ったらだめかもしれないけど」とエクスキューズを入れて本当に言ったらだめなことを言われることも、ざらにある。(「こんなこと、今言ったらセクハラになっちゃうかな」などと言いながらセクハラする人と似てるよね。今じゃなくて昔からだめだったんですよ。フェミニストであるわたしの前で言うことがだめなんじゃなくて、誰の前でも言っちゃだめなことですよ。)そういう中では、とても指摘できないよ、と思う。利害関係があるんだから、おいそれと「否定」にとられかねないことは口にできないし、あまりにも個人的関係や情緒を歯牙にも掛けない怖い人に思われすぎじゃないか?と思う時があります。そんなことないです。思ってるけど99.5%言いません。怖いので……。たまに正面から突っかかられて、自分の考えを主張したり、問題点を指摘をしなきゃいけないとき、手が震えるもの。うーん、なんだか、わたしに向かって「へたなこと言ったら怒らせちゃう/いやな気持にさせてしまう」みたいに捉えられることもあり、そういうこっちゃないんだけどなあ、と思うこともあるね。その言動が「相手を不快にさせる」から問題なのではないんだよね(ご不快構文の謝罪が的外れであるように)。それって、わたしの受け止め方が問題である、あなたがそう受け止める人じゃなければ何も問題がないのに、と伝えているのと同義だもの。わたし個人としては、その言葉や言動に、どういう観念や意図、背景があって、どういう効果や影響を及ぼして、それのどんなところが問題なのか、というところを一緒に考えたり、確認したりしたいだけなんだよね。咄嗟に全部返すことも説明することもできないから、少しずつ時間をかけて、その場だけじゃなく、じっくり伝わっていくようにやっていくべきなんだろうなあ。
早く帰って休むぞ、と決めていたのだが、最寄駅で朝鮮学校無償化を求める署名デモをやっているのに遭遇、知り合いがいたので話し込んだ。読んでいる本、気になったニュース、自分のメンタルのことや、この社会のシステム…… と縦横無尽にばーっと話し、すごく落ち着いた。自分の関心のあることを話せるって、こんなにも安心するし、楽しいことなんだ、と改めて思った。親しい人たちとも話すけれど、ここまで何もかもばーっと話すわけにもいかないときもある。そういう対話が成立するコミュニティや、ひとがいてくれるって、心強いな、と思う。
そのチームに入りますという話をして、その後の会議は断って、帰ってきた。
ビリヤニとダルカレー、カカオとくるみのケーキが作ってあったので、それをもぐもぐ食べて、眠気のままにふとんに包まった。本当は先日の市民運動の会議の議事録を書こうかと思ったし、その時間もあるにはあったのだけれど、眠かったので早く休もう、と目を瞑った。母が部屋に来て、シャワーは浴びたらと言ってくれたので、シャワーだけ浴びて、オイルを塗ってもらって、ベッドに潜り込む。
友人から、今年は三人で本を作りたい、というすばらしい連絡が来ていた。とても嬉しかったが連絡を返す元気が一日なく、やっと寝る前に返すことができた。絶対楽しい!