朝いろいろやっていて、10時半だと思ってたら11時半だったところからあわてて1日をスタート。先日依頼を受けた急ぎの仕事に着手。だいたい算段通りいけそうだ。
合間に、今日中締め切りだった改定入管法施行規則案に対するパブリックコメントを送信。まず資料を一通り確認するところから始めたのだけど、その過程で「別図」として掲出されていた3種類の手錠の絵が飛び込んできたときには、ちょっとそこで手が止まってしまった。それを人間に使っている姿を想像してしまった。児玉さんのnoteの内容を全面的に参考にして、自分の言葉に適宜書き換えて送った。
夕飯を食べながら、今週の「虎に翼」を見る。「涼子は結婚から目を背けるために学校に来ているのだろうが私は違うのだ」というよねに「私もそうだし、動機はどうあれここにいるみんなが次に進む道を探しているのでしょ」と答える寅子を見ていて、私も次に進む道を探す時間として大学に行きたかったなあと思った。
私は「やりたいことが決まっていて、そのために(資格取得などの観点で)必要なら、大学に行くという選択肢を考えてもいい」と言われた。やりたいことなどまったく見えていなかった私は、大学には行かなかった。行けなかった。諦めてしまった。その後の人生はそれはそれでおもしろいものだったけど、そういう時間が、学びが、得られた人生には憧れがあり続けている(実際にはもっとドロドロした感情で、憧れというときれいすぎるかもしれないが)。ちなみに、「この職業に就きたい」という意味での「やりたいこと」は、結局その後もずっと定まることはなかった。個人としてやりたいことは山のようにあるけど。
「虎に翼」においても、ひとにはひとの地獄があり、学生はみな地獄を行く者なのだということも、それをよねもわかっている(寅子のように「同志」と思っているかどうかはともかく)ことも描かれている。そして、私もそのことをわかっているつもりだけど、よねにはやっぱり感情移入しちゃうところがある。
寅子が恵まれた環境で生まれ育ってきたということは1話から一貫して描かれていて、2週目、3週目とそのことがよりくっきりしてきているけど、寅子のそれは(まさしく)特権を(結果的に)“正しく”使っている姿だと(も)言えるよなと思って見ている。
あと直道。あの時代にどう育ったらああなるんだろう。あんたがもっていくんかーいってなったけど、でもあれを言えるのすげえよ。「わかるよ」ってほんとにわかってるのもしかして……? ってなっちゃう。脚本家の方の思う壺だろう。ストーリーに都合のいいスーパーマン的にすら思ってしまった(悪い印象では全然ないけど)。しかしどんどん戦争が近づいてきてしまうのがつらい。
夜は『NOPE』のウォッチパーティーに参加した。どうなるのか全然想像できない映画だった。ひたすら肩に力を入れて見入ってしまった。
(2024年4月21日付の日記)