憲法記念日。自民党がよりによってこの日に「憲法記念日にあたって」として「改正の早期実現に向けて全力で取り組んでまいります」宣言をしているのを見かけたのが一日のスタートになってしまった。
しかし、今日見ておきたいのはそんな宣言ではなく、こちらの記事であった。全文引用してあちこちに貼っときたい。
〈1947年の施行から3日で77年となった日本国憲法。最近は安全保障や人権といった重要な分野で憲法をないがしろにするような政府の動きが目立つが、立法や司法が行政の権力の乱用を抑制できているとは言い難い〉
「暴走」する内閣、三権分立は機能している? 最高裁・国会は歯止めとなるのか 日本国憲法施行77年(東京新聞、2024/5/3)
そして、数年前に見たNHKの「義男さんと憲法誕生」というドキュメンタリーは、今年も再放送されない。憲法記念日の今日こそ放送すべき、とてもいいドキュメンタリーなのに。最低限ネット配信してほしい、ということは去年に引き続き言っておきたい。
〈日本国憲法の制定にかかわった人物の再評価が始まっている。ギダンさんの愛称で親しまれた福島県の法学者・鈴木義男(すずきよしお)。東北大の教授時代、軍事教練に反対して教壇を追われた義男さん。弁護士となり治安維持法違反者の弁護に尽力。敗戦後、衆議院議員になると9条の平和主義や25条の生存権だけでなく国家賠償請求権や刑事補償請求権の追加を求め、三権分立の確立を目指す。その波乱の生涯を新資料をもとに描く〉
NHK「義男さんと憲法誕生」初回放送日:2020年5月2日
こちらもTwitterで流れてきて思い出した、2年前の動画。改めて見返しておきたい。
山添拓の「憲法ってなあに?」(山添 拓チャンネル)
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一昨日の夜に続き昨日の夜も涼しかったからか、猫が布団に入ってきた。でも午前中は、タオルケットの山の上で寝ている。もうそういう季節になった。ここのところろ気温が涼しめで本当に過ごしやすくて助かっている。これだよ、私が5月に求めているのは。猫が寝ていたタオルケットのあたたかさ、日なたで日光を蓄積してきた猫のあたたかさの好ましさもしみじみ感じる。
いろいろ話が動いたらしい「虎に翼」今週分をまとめ見。ストーリーや演技や演出についても言及したいところだらけなのだけど、小林薫が大活躍していたのがうれしかった。あと個人的には磯部勉優勝だった。
【今日読んだもの】
環境省の職員が「話をさえぎり、マイクの音を絞る」 水俣病の患者・被害者団体が環境大臣に「苦悩を訴える」会の最中(RKK熊本放送、2024/5/2)
人心の荒廃という言葉が浮かんだ。大臣の責任を追及する声が多く聞かれるのは当然だと思うが、私はこの環境省職員にも猛烈な怒りを覚える。こういう「運用」にするという意思決定は個人によるものではないだろうし、構造の末端を責めても詮ないことではある。この意思決定がどのようになされたかわからないが、広い意味では「上意」があるはずで、その実行者を責めても本を絶つことはできないし、悪魔化して“例外”のように扱うのも適切ではない(のでしない)。でも意志をもった個の人間が公僕の地位に就き、している仕事だ。免責されるわけがない。腹が立つ。
(2024年5月3日付の日記)