春休みに伴うコロの預かりデーの朝は、津波警報で起きた。地震の発生した台湾や津波警報が発された沖縄に住むひとが数人思い浮かぶ。どの方もSNSを通じて私が一方的に知っているだけで、浮かぶのはアイコンやアカウント名だけど、そのひとたちは私にとっては、いや誰にとっても「数」ではない。ひとりひとりに名前があり生活があり尊厳がある。そういうことを、パレスチナで起こっている虐殺や能登の震災を通じて一層強く思うようになった。私が思い浮かべている方もそうでない方も、どの方もどうかご無事で。
コロと私の共通の悩みは「絵をうまく描きたい」だ。私はコロの絵が好きだし、技術的な観点での巧拙がすべてではないと言うけれど、コロ自身が「自分は自分の絵をうまいと思わないし、自分がうまいと思える絵を描きたい」と思う気持ちにはとても共感する。でもそれはおそらく一朝一夕では手に入らなくて、「私の絵、うまくないなあ……」とつらくなっても手を動かし続けないと始まらないのだと思う、というような話をした。こないだ見たスケッチブック展のことを思い浮かべながら。コロと一緒に絵を習えたらいいのにな。
100円ショップで購入してあった工作キットを使って一緒に工作をしたところ、私が説明書を著しく読み違え、大失敗してしまった。説明書の説明もわかりづらかったけど、取り返しのつかない失敗をするような読み違えの経験はちょっと記憶になく、だいぶショックだった。年のせいかどうかはわからないけど、できないことはこれからどんどん増えていくのだろう。ショック。
夜はちょっと仕事をして、それからスマートフォンの写真データの整理をした。写真らしい写真はそれほど撮っていないけどスクリーンショットがたまりまくってるからな……と思いきや、写真もなんだかんだ撮っているのだった。今回整理した期間では、特に猫の写真が多かった。ふだん私はこんなに猫の写真を撮っているのか。
(2024年4月3日付の日記)