多分、多分なんだけれど、私が好ましいと感じていた人に距離を置かれている気がする。誰と断言することがはばかられるくらいに全体像はぶれている。
ひどいショックは受けていないが、じんわりと滲むような鈍痛がゆっくりと波をもって襲ってくる。両思いの恋人にフラれでもしたら流石に三日三晩何もできなくなるだろうが、別にそこまででもない。そうだ、そこまででもないのだ。
大したことはない。これも抱えて生きればいい。
散々な出会いと別れを数え切れないほど繰り返してきた。ほとんどの別れが私の至らなさであり、ほんの少しは相手の仕方の無い事情によって。
それでもやっぱりじんわりと、ぼけた痛みがぼんやりとやってくる。
自分の至らなさで人が離れていくことには、慣れないものだなぁ。