18年熟成させたけど00年代の味そのままお出しします!!を平然とやらかしてきたガンダムSEED FREEDOM。ハンバーグもフライもカレーも全部乗せ!時代に迎合?知ったことか!……それをこれだけ予算をかけた商業映画でやっているのが正気の沙汰じゃないなと思う。
またそれをお出しされて、今の時代にどうなのよこれと混乱困惑しながら食べている私と、10代の多感な気持ちのまま泣きながら食べている私とがいる。心がふたつある〜!
平成を終わらせに来たアニメ、ということでシン・エヴァンゲリオン劇場版をつい持ち出してしまうんだけど、庵野さんですら意識や感覚をもう少し現代に向けられていたように感じる。
莫大な予算をかけて、ただただ作りたいものを作った!!という気概がすごいガンダムSEED FREEDOM。その企画を通すサンライズ!どうかしてるぜ!SEEDがガンダムじゃなかったら辿り着けなかった着地点がここにあった。
そしてシン・エヴァは本当にエヴァンゲリオンという物語を終わらせるために作られたんだなと強く感じたけれど、まだまだ興行の次第によってはスピンオフやはたまた続編もあるかもしれないという余地がガンダムSEED FREEDOMにはあると思う。C.E.73の20年後を舞台にマリューとムウの子どもを主人公にした『閃光の×××』ガンダムエースで連載開始!とかさ…あるかもしれないよ?ガンダムという産業について考えてしまう。
争いが繰り返されるコズミック・イラの世界を、今回提示された「愛」でどう対抗していくか。キラとラクス、アスランとカガリ、シンとルナマリア、ムウとマリュー。その次の世代がどう繋いでいくか、という物語は観たいという気持ちはある。