「哀れなるものたち」のこと

murainovy
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「哀れなるものたち」面白かったですね。観ててパッと思ったのは、街や船の甲板とかの屋外シーンが初代プレイステーションの時のファイナルファンタジーみたいだなーということだった。

世界を漫遊していく展開で、豪華で巨大なセットを組んだとはいうものの、意匠を凝らした装飾がなされた建物やオブジェクトをミチミチに配置して見せてるのが空間的な広がりよりも箱庭感、絵本感に繋がって、それが魅力的だった。あと空の異世界感。初めて訪れる場所、どこにいてどこに行くのか分からない状態って心理的には異世界にいるようなものに近いかも、と思うと、綺麗とも不気味ともいえない雰囲気の空がまさにそれだった。初めて海外に行った時に、意外と空も地面も普通だな、と思ったもので、当時未知の場所に対して抱いてたものを具現化したらこんなふうだったのかもしれない。

一番面白くてびっくりしたのは、画面の端から馬車が入ってきたと思ったら馬の頭がついてる自動車?汽車?だったこと。