金曜ロードショーでやってたのを録画してみんなで観た。下の子はまだ興味を持てなかったけど上の子はたいそう気に入ったようで2回観ていた。
子どもたちは普段Youtubeのショート動画なんかを観てるので、テンポが悪くてだるいんじゃないか、とか、落ち着きまくりで何らケレン味が無い画面構成とかカット割りで飽きちゃうんじゃないか、とか、かなり現実的でキツい描写も多いので怖がるんじゃないかなあ、と思ってたけど、思い違いだった。というか浅はかだったなあ、と思うのだった。
それにしても良かった。何が良いって、どうしようもなくくだらない連中はいつどこにでもいるし、そういうバカはどうにもならないし、一生そうやって生きてくんだろうね。憐れな連中だね。ということをハッキリ言ってるところだと思う。
僕もいい歳したおじさんなので、そういうヤツは確かにいるけど子供向けの映画でそこまで突き放してしまっていいんだろうか?改心したり和解もあった方がいいんじゃないのか?との思いがよぎらないこともないんだが、今悩みの渦中にある子にとって、それこそクソみてえな考えだな!と即座に思い直すのだった。映画の中でも、大人が良識あるように見せようとすることが最悪の選択を生む、ということが描かれているし、関わるべきじゃないバカってのがいるんだよ、というメッセージはまさにこの映画なり、お話なりを必要として観ている人に寄り添ったものだったと思う。
実際、自分がイケてない中学生時代もこの映画に出てくるような、くだらない(とこちらが思わないと辛くてやってられない)連中はいたけど、少なくとも自分が羨ましいと思える大人にはなってないだろうな、と今は思えるし、自分もイケてないなりになんとか好きなことやれて毎日過ごしてるし、映画に出てくるセリフの通り本当に「大丈夫。大人になって。」なんだよな、と。で、それこそ子どもたちに言いたいことであるよなあとしみじみ思う。
ついでに言うと自分向けに「大丈夫。老いて死んで。」って映画も観たいし誰か言ってくれ!とも思う。