「三体」Netflix版
しっかり原作を読んでから見た。ものすごく面白かったのでカミさんに一緒に見よう!と提案してドラマ版を見始めてあっという間に見終わった。原作未読のカミさんに「あー、そこは原作だとね」「原作読んでないとちょーっとわかりづらいかもねー」等の、俺は分かってるムーブをかます気でいたのだけど、そんなのは全く必要ないくらい分かりやすく作られている上に、長大な原作をめちゃくちゃシンプルに上手く大胆にアレンジされていて、原作だとちょーっと分かりづらかったなあ(俺が)という部分も"見ればわかる”ものになっていた。
「三体」は本を読んでる時からすっかり気に入ったので、キリがいいところでU-NEXTで見られるテンセント版の長いシリーズも見ようと思った。
「FINAL FANTASY VII REVIRTE」
これはけっこうビックリした。なにしろものすごく遊びやすいんである。僕はゼルダの伝説BoWで、馬呼んだ時に来るのが遅いのと乗り降りがメンドいので広大なマップをほぼ全部徒歩移動で済ます、といった本末転倒なことをやっちゃうので、FF7が乗り物を呼んだり乗ったりにラグが全然発生しないのは感動した。エルデンリングの馬もレスが超速で嬉しかったけど、それより速く感じた。元々1本だったゲームを3つに分作して出すということで完結まで待ってから買うという意見もわかるが、その数年の間にゲームができなくなる可能性はそんなに低くもないと思うのですぐやるのが良いでしょう。
「正欲」
高橋ヨシキさんが「異端の純愛」に比べたらこれは何の意味もない映画、と言っていたので、そんなことないんじゃないかなと思って見たのだけど、確かにちょっとなー、という感じ。 想像もつかないような性癖を持って苦しんでる人もいるけどさ、そもそも普通って何だろうね?が趣旨の映画なのに、主人公たちはちょっと変わってるだけの性癖を持ってるだけだったのに小児性愛みたいな気持ち悪い連中と一括りにされちゃってかわいそうね。みたいな展開ってそりゃねえだろうと思ってしまう。
映画の中では実在の子供に手を出した犯罪者として小児性愛者が出てくるので扱いとして正真正銘の異常者だし、無辜の主人公たちとは全然違うわけだけど、これだってとても人に言えない、理解されない嗜好性を持ってる人という点で考えると、ここで区切りを作っちゃったら説得力が一旦ゼロになるよねとどうしても思っちゃう。というのと作りがマイルドすぎて性欲を水に感じているのかどうなのかよく分かんなくなっちゃてるのも良くなかったし、あまりにも主人公たちが卑屈に苦しみ過ぎで、思い上がらないで欲しいという気持ちにもなる。私には私の地獄がある、というやつである。
やっぱり「異端の純愛」の方がずっと優れてるのは、ちゃんと理解不能な気持ち悪さを持ちつつ、滑稽で憐れな人たちを描いてたからだと思う。それこそ自分を見てるみたいに。