2023年の年末あたりから〆切のある仕事が重なってとにかく忙しく、お菓子を焼いたりする時間のすきまも心の余裕もほとんどなかった。オーブンの機嫌もずっと悪かった。
ここへきて久しぶりに手元の宿題の山が途切れたので、今しかとばかりにマフィンを焼いた。薄力粉にアーモンドパウダーを少しと、シナモンやクローブを適当に振って、三温糖と、作ってあったリンゴのカラメル煮と家人お手製柿のジャムを多めに入れて、バターではなくサラダ油とヨーグルト。茶色く焼き色はついているけど柔らかい仕上がりだ。
売り物ではない文章をつらつら書くことと、小麦粉をさわることには、私のなかでは同じ程度のストレス軽減効果がある。できたお菓子を食べる行為そのものより、たぶん効果は高いんじゃないだろうか。だって、こんな中身のない文をつらつら書いておきながら、実はまだ食べていない。それでももう、ちょっとすっきりしている。
さて、そろそろお茶の時間。リアルタイムでお届けしました。