間違え探しは、探せない

murasaki_27
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レストランでオーダーを済ませると、彼はテーブル横に立てかけられた間違い探しに手をだして「俺こういうの得意なんだ」と無邪気に言った。

私は口をついて出そうになった言葉を飲み込み、そうなんだ、と愛想よく笑った。

もし本当なら、新しくしたネイルにどうして気づいてくれないんだろう。

あと、この笑顔が愛想笑いだって事にも。