俳句・短歌

るな
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花鳥風月を愛でる方だ。朝陽に輝く若葉、青空に散るいちょうの葉、カクテルのような夕暮れ、美しい月などを見ると心がときめく。写真に収めることもあるし、俳句や短歌を詠んで残すこともある。これまでどこに公開するでもなく自分のメモ帳に残っていたが、自由帳であるしずかなインターネットに載せてみたいと思う。季節の移ろいや日常について詠んだ俳句・短歌は、古いもので十数年前のメモ。ここに記すのも緊張するけれど、これもアウトプットの練習の一環としたい。

【俳句】

梅ほころぶ 頬ほころぶ 二月

あゝ結局 Into the Wildも できない私

ホットミルクに 胡椒二振り 冬の魔法

【短歌】

月満ちてあなたを想い 月欠けてあなたを想う 夜、道すがら

雨上がり 大きな虹を分度器に 百八十度の天を見上げる

秋の夜に ペンを動かすその音の 夜風のような涼しさたるや

色水に浮かべた花は金魚草 美しきかな夏のもてなし

暖かくも 寒くもないが もやもやと 気分の晴れぬ 晩秋の夕

さよならと声をあげて しんとしていたら あまりにも、悲しい

燃えさかる 赤いつつじの花をもいで 蜜を吸う子の消火活動

そういえば 絵筆で君を描いた時 この片想いに収まりがついた

スーパーの 店頭に並ぶ栗、かぼちゃ 季節の移ろいカゴに収める

並木道 葉桜に迫る青い樹々 卯月と皐月の境目を見る

つばき もくれん さくらのむこうに みかんのみ はるのきょうえん かぜにふかれて

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自由帳。twitter:@musicaka__