「ゴースト」となって世界を浮遊する 攻殻機動隊のVR作品『Virtual Reality Diver』

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攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver』は、Production I.Gが制作したVR映像作品である。キャラクターデザインや声優など、作品の世界観は『攻殻機動隊 ARISE』がベースとなっている。ストーリーは国会議事堂に爆破予告をしたテロリストを草薙素子が追うというものである。草薙がバトーやロジコマと一緒にアーマードスーツと戦うアクションも楽しめる。

観客は、第三者の視点から、作品の世界で起きる出来事を360度見渡せる。草薙と一緒にヘリから飛び降りたり、電脳空間に侵入したりと、タイトル通り“Virtual Reality Diver”になれるのだ。VFX制作の詳細をまとめたCGWORLDの記事には、「常に主観と客観が交錯し」との表現がある。確かに、客観的な第三者の視点から、いつの間にか登場人物の主観に変わったように感じられる瞬間がある。しかし、後ろを向くとその登場人物がいたりするので、実は登場人物の主観になったわけではない。攻殻機動隊の世界観に即して言えば、「ゴースト」となって世界を浮遊するといった表現のほうが近いかもしれない。

『攻殻機動隊 新劇場版Virtual Reality Diver』は、現在DMMで配信している(VR専用)。ただし、PSVRでの画質はあまりよくない。レビューによると、Oculus版のアプリではPSVRより高画質のダウンロード版が見られるようだ。公式ティザー映像は、以下のリンクから見られる。

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小嶋裕一(こじま・ゆういち)。フリーで調査・執筆・編集をしています。著書『[決定版]原発の教科書』(新曜社/共編著)、ドキュメンタリー『19862011』(監督)、Web作品『あなたは原発の寿命を知っていますか?』(ディレクター)。 連絡はmutevox7@Gメールまで。他のSNSなどは以下のリンクからご覧ください。 linktr.ee/mutevox