休日。11時ごろ起床。バタバタとシャワーを浴びトーストを1枚食べ、身なりを整え、駅へ向かった。
なぜなら今日はずっと楽しみにしていた好きな漫画家さん(世良田波波先生)のサイン会の日である。人生初サイン会!胸が高鳴る
電車に揺られ、表参道で下車し青山ブックセンターに到着。広々したワンフロアの店内を見回し会場を探すと、お店の奥に数名が列を成しているのが見えた。あそこだ!心臓がドキドキしてくる。列の最後尾に加わり、受付を済ませる。
今回は直接漫画家さんに気持ちを伝えられる貴重な機会。とにかく素晴らしい漫画を描いてくださる事への感謝を伝えたい。
でも、彼女の負担になる言い方は避けたい。どんな言葉にしよう。伝えたいことは伝えられるだろうか……。口が滑って余計なことを言わないだろうか。
色々な考えが頭を巡り、喉が渇いてくる。バッグに入れていた水筒の水を飲む。
わたしの前のお客さんのターンも終わり、ついに順番が来た!ぎゃーーーーーー!どうしようどうしよう。
対面した波波さんは(記憶が朧げだけど)小花柄のブラウスと眼鏡が凄くお似合いで、やわらかい優しい印象の素敵な方だった。
(サイン内に書いてもらうのがルールみたいなので)自分の名前を伝えると、「もしかして、むつみさんですか?」と。そう、わたしたちは数年前からSNSで相互フォローだったのだ。でも今回が初対面。声をかけて貰え、うれしい。SNSをやっていて良かった。。
波波さんの漫画はかっこいい。読んでいるといつも右ストレートでハートをぶち抜かれる。ここまで、衝動や焦り、恋愛の恥ずかしさや雷が落ちるような感情を曝け出し切った漫画をわたしは他に知らない。
わたしは他人に感情をぶちまける事や自分のことを話すのが苦手なのでうっすら主人公に憧れすらある。こんなに表現できて羨ましい。
ちょっと感情がおかしくなったが、たどたどしいながら、お会いできて嬉しい、連載をいつも楽しみにしている、素敵な漫画を描いてくださっていることへの感謝はなんとか言葉にできた。胸がいっぱいである。
わたしにいろんな感情を教えて、新しい世界を見せてくれるすべての漫画家さんが幸せでありますように。
今日は風は強かったけど快晴で眩しく、美しい日だった。