とりあえず 5 割ぐらいのざっくり感でいいから完成させるとする。
50 % の完成度
残りの部分を 5 割ぐらいのざっくり感で詰める。
50 % の 5 割を完成させる = 75 % の完成度
さらに残りの部分を、、、
25 % の 5 割を完成させる = 87.5 % の完成度
つまり、5 割ぐらいのざっくり感で 3 回やれば、だいたい 9 割の成果が得られるのでは。もっと頑張って 6、7 割のざっくり感でやれば、さらに完成度は高い。まあ、毎回 100 % に仕上げようと思っても実際の完成度は 50 % 程度にしかならないのでは、という気がしている。この理論だと 99 % の完成度に達するには 5 割ざっくりの場合、7 回の作業が必要になる。結構妥当なのではと思う。
要件定義や設計における、いわゆる段階的詳細化と同じ話かもしれない。
ただ、A -> B -> C と降りていくプロセスの場合、A を 50 % で仕上げると、後続タスクの B は 50 % 以下の完成度になってしまうような気がするが、どうだろうか(それであってもとりあえず完成させることによって、より正しいゴールを見つけることができる面はあると思う。正しいゴールを見つけられないまま 100 % の完成度にしたところで、偽の完成度でしかない)。
A -> B -> C と降りていくプロセスのような場合は、優先度をつけて、1 サイクルにつき 1 つのタスクにのみ取り掛かるのがよさそう。
例えば、こういう 3 * 3 部、合計 9 部構成の文章を書くとする。
大テーマ A
小テーマ Aa
小テーマ Ab
小テーマ Ac
大テーマ B
小テーマ Ba
...
大テーマ C
...
まず、大テーマの構成をざっくり決める。次に、すべての大テーマについて、小テーマの構成をざっくり決める。これで全体の構成がざっくり決まった。
ここから実際に文章を書き始めることになる。ここで、優先度の最も高い大テーマを選び、さらにその中で最も優先度の高い小テーマを 1 つだけ選び、ざっくり書き上げる。
書き上げたら、構成も含めると 30 % ぐらいの完成度にはなっているのではないかと思う(パレートの法則)。ここで、大テーマの構成に戻る。優先度の高い部分を書いた後の目で見て、全体の構成を見直す。言いたいことと構成がずれていれば、ざっくり修正する。以降は同様に進める。
パレートの法則的には、優先度の最も高い小テーマ 2 つをざっくり書き上げた時点で、構成も煮詰まりつつあることを考えると 70 % 程度の完成度といっても過言ではないのではないだろうか。
実際の作業量でいえばまだ 20 % 程度だと思われるが、仕上げには時間がかかるものなので仕方がない。パレートの法則は残酷にも 80 % の作業は成果の 20 % しか生まないことを示している。