「なんかすんげぇいっぱいチューするらしい」という情報だけをポケットに入れて映画館に行った。
会員カードを家に忘れてきたので割引が適応されず、出直すか若干迷う。(迷うな)(だって1300円が2000円になるんだよ)
値上がりキッツイな〜〜って思うランキング第1位、自分は映画館のチケット代かもしれない。
でも2000円出して観る価値ありました。すきです。
ここから雑な感想メモ。詳しい情報は公式サイトからどうぞ。
のっけから死体たっぷり!血液ブッシャーーーー!!飛び交う生首!!!『首』ってタイトルは伊達じゃないぜ!!!!!さくさくころそ!!!
って感じなんだけど、それがもう清々しいほどの勢いで繰り出されるから怖いとかグロい通り越して面白くなってくる。(そうは言っても血が苦手!な人は無理だと思います。切断面ガッツリ見えるし)
人間の滑稽さや可笑しさ、命のあっけなさが絶妙なバランスで配されていて、美談とかロマンは皆無。狂気の手触りが確かなものになる。1番分かりやすく狂ってるのは信長。信長がヒートアップすると家臣はみんな俯いて目も合わせられない。でも他の奴も大概で、狂ってないヤツが誰もいない。光秀が一般人に信長と蘭丸の格好させて斬り殺して鬱憤晴らしてるのとかもさ、やばいよね。バイオレンスなネネちゃんママやん。
前情報通り、あっちゃこっちゃで男同士の恋愛模様も絡んでくる。本当に愛情なのかそれとも打算なのか。ただこの美学はあくまで武士のものであって、農民出身の秀吉達には理解できない文化っていう対比な……
村重の短刀串刺し饅頭フェ…(めちゃくちゃ痛そうやめてあげて)とか安土城テラスにて信蘭セッ…(そしてそれを眺めさせられる光秀)とか
村重と光秀がピロートークでつーか信長どうするぅ?討つぅ?(意訳)してるの、ワルくって最高だったな。
もう力尽きてきた。箇条書きにて失礼。
信長が一般的なパブリックイメージよりも陰湿ヒステリックな印象で、それが新しいのに腑に落ちる。すごい。
家康の無限影武者があまりにも面白い。
秀吉陣営のわちゃわちゃ具合が癒やし。
服部半蔵 is エクストラクールビューティー
村重が首を刎ねてもらえなかったことには何か意味があるのかなあ。無いのかなあ。
光秀の最期の表情、とてもすきでした。哀れで怖くて美しい。
(もっといっぱい書きたいけど、映画の感想って書くの難し……えっこんなに難しいの?)
他の北野作品も観てみたいな〜〜って思った。漫画原作の実写映画もさぁ、全部北野武に撮ってもらえばいいのにねぇ。変えてもらおうよ。