なんか最初文章についていけなくて、注釈よまずに冒頭に書かれた通り一回目なので流れで読んでいるので重大な思い違いしながら読み続けている??となった。不安になったがネタバレは避けたいので「桐壺」の方で検索をかけて要約を少しみたら「桐壺」は後半に作られて一番最初に差し込まれたという説や「桐壺」と「帚木」との間には紛失した別の作品があったなどの話があったので、あ、ま、なんかいっかとなった。
「桐壺」で結婚した相手の義理の兄?達と最初は女について語り合っていた。後半は女を口説き落とす実践編に。五月雨続く屋内での話。途中から来た恋愛博士みたいな人が多く話しているのだけれど光源氏が興味ないのか途中で寝ちゃってたけど特に悪意あるように書かれず途中で普通に起きて話が進んでいく感じがこの作品ぽい。なんか今の世の中の失礼と失礼の質が違う気がする。絶対怒られる今の感覚のことがめちゃスルーされる。
女についての話は上中下の身分によっての話が合って上の品は悪いところがあっても周りが隠しちゃうから分からん、中の品は様々で自分らしさが出て優越がある、下の品は問題外みたいな。おーステレオタイプとつまらなく思ったら返す言葉で上の身分で生まれて没落した人と、下の身分から成りあがってきた人物ならどうだとちゃんと切り替えしてきて、作品としてちゃんとできてるとうれしくなった。答えは両方とも中の品といまいちな切れだったけども。
自分に合う女の話に次はなって、恋愛マスターみたいな人の話は嫉妬してくる女がうざくて突き放したら出家しちゃって後からさみしくなるし、逆のタイプと遊んでたら逆に浮気されてやれやれって話だったり、風流にたけてて家事が苦手な女とは一緒にいたくはないが、賢こすぎて家でも堅い話ばかりする人でも心許せず落ち着かんので一緒にいられないとか。かわいい子で出来が悪い子と一緒にいてちょっとずつ躾けてやるのがベストかと思うけど、いざかわいい子の前に立つとかわいくて、ま、いっかになっちゃうから全然躾けられず一緒にいない時に仕事が出来なさ過ぎてストレスになる、逆に一緒にいると感じ悪い女の方が離れているときには躾けられててきっちり働いてくれたり…みたいな感じで気持ちに合う完ぺきな人なんかいないし大体後悔しちゃうって話が多かった。
中将は好きになった子に近づきすぎても嫉妬されると面倒だからいい感じの距離感を取ろうとしてたら子供もろとも行方知れずになってしまったという話。身分も低かったから露頭をいまさまよってると思うと辛い。
式部の丞に話を振ったら学者の娘(頭がいい)こと付き合ってたけど向こうの方が頭がいいし気乗りしない感じで距離を置いてて久々に会いに行ったら、顔を見せてくれなくて、そんな拗ねてるならそれをいいがかりに分かれちゃおうと思ったら「具合が悪くてニンニク食べてるから臭くて顔が合わせられない」ってオチの話をしていた。
締めはもう一度恋愛マスターが「下種なやつは大した事ない自分の能力をひけらかしたがり」という謎の脱線を遂げて終わっていた。女なのに漢字をやたらいれる(利口そうに見せる)、急がしくてそれどころじゃないのに呑気な歌をうたってくる(返さなければ無粋だけど、忙しくて考える暇もない=相手は暇人)
途中でどういう関係か忘れたけど恋愛マスターの美術論がはいっていた。下絵や空想画(極楽や麒麟など?)は力量がわからんが身近な?ものだとタッチの差が露骨にでるだの書も長い字(たぶん筆記体みたいな感じ)の雰囲気おしゃれは実直な書と比べてみれば力の差が一目瞭然と。ニンニクもそうだがかわらん。あと男のダメダメっぷりを2章で出してくるのが失われた時を求めてのスワンの恋を読んでるみたいで不思議な感覚だった。