体験型脱出ゲームに行ってきた

nabettu
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リアル脱出ゲームといえばスクラップって会社が商標も取ってて、基本的にはテーブルの上で言葉遊びを駆使してクイズ・なぞなぞ・パズルを解いていく感じの体験型イベント。

イベント型の「脱出ゲーム」っていうとほぼこの形式で、基本は問題とにらめっこして時間内に解いていく感じ。

んで、昨日はスクラップじゃない「脱出ゲーム」のお店(ダークエスケープ)があって、娘と友達2人と行ってきた。

テーブルでやるやつだろうとタカを括っていたら、お化け屋敷のセットに閉じ込められて実際にそこから脱出しなければ出れないというタイプの体験型だった。しかも殺人鬼みたいなのが部屋のドアの外でたまにドカドカやってきて帰るまでビビって奥に引っ込まなきゃとかで、かなり臨場感あった。

謎解きはかなりライトで、初心者向けなのでそんなに困る点はなかったけど、お化け屋敷的要素がよく出来てたので暗い中ビビりながら謎解きはちょっと難しいのでちょうど良いのかも。

事前情報少なく、思ったより怖かったので娘は「早く出たい!」ってビビって全然謎解きを楽しめなかったのはよくなかったかな。終わったらケロッとして笑ってたので、全体としては楽しめてそうなのは良かった。

作る側(ビジネス)の話し

スクラップの脱出ゲームは基本テーブルの上と、会場にものを置いてそれを参加者が組み合わせて解いていくので、言ってしまえば体育館とか教室みたいな広さのイベント会場どこででも開催出来る。施設にギミックが特別必要ない。

そのため地方での公演もスタッフさえ揃えば出来るし、基本の準備は問題作成のため、制作していけばいろんなイベントを開催出来る。

脱出ゲームイベントの欠点は「同じイベントにリピーターが存在しない」事。手に塩をかけて作っても一度やったら答えを知ってるので参加しない。

そのためイベント開催のゼロイチはできるだけ準備物を少なくする事で毎月のように新しいものを開催していけるようにしている。それにより脱出ゲームにハマっているユーザーは別なイベントへリピートする。

今回やったダークエスケープはNFCを使った物理パズルが中心で、ドアや鍵が電子キーとなっており問題を解くと棚やドアが開く。とても凝った作りになっており、体験としては面白かった。

しかしこれは施設投資やテスト費用が高く、密室から脱出する形式のため一個でもバグるとスタッフが助けにも入れないため運営も大変。

これは横展開も難しいし、富士急ハイランドとかのレジャー施設に置くならまだいいが、固定店舗を置いて展開していくのはちょっとキツいんじゃないかと感じた。体験としてはお化け屋敷と謎解きを組み合わせた形で良かったが、もちろん同じイベントにはリピートはしない。

また、スクラップによって鍛えられた"脱出ゲーム好きな客層"は高難易度を解く事に快感を覚えているため、難易度が低いダークエスケープは簡単すぎてちょっと合っていない。

こちらは普段謎解きとかはそんなにやらないカップルとかが行く分には十分楽しめる施設だとは思う。