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効率は上がったのに、一向に終わりが見えない。AIは天使のラッパか、それとも福音か。

nabettu
·
公開:2026/7/18

何年も個人開発をやっていた。

フルタイムで働きつつも本業がWebエンジニアではなかったので、独学でスタートした。育休を取ってる期間もサービスを作りながら勉強し続けた。拙いながらもいくつかリリースも出来た。

しかし独学では技術習得に限界があると感じ、Web系の会社に転職した。仕事で技術が学べてレベルアップした。作れるものが増えたのでたくさん作った。

しかしフルタイムで働きながらでは時間が足りないと感じ、フリーランスになって仕事は週3日にして残りは個人開発をした。時間が増えたので前よりたくさん作れた。

ちゃんとマネタイズすればその分仕事を減らせると感じ、稼げるサービスを優先的に作ってそれを売却したりもした。金銭的余裕が出たのでお金にならない物もまたたくさん作れた。

それでもやっぱり作りたいものが全然減らなかった。作りたいものはたくさんあるのに作れていない、自分の手の遅さに苛立っていた。

AIが出てきた

使いこなすほどに開発速度は上がっていった。AI以前の自分と比べたら、今では部分的に100倍くらい開発が早い場面もある。

自分が専門性の薄い範囲のプロダクトでも、調べつつ学びながら作る事も可能になった。作れるものも増えたし、速度も上がったのでまたたくさん作った。

作っては出し、作っては出し。過去に作ったサービスでまだまだ作り込みが出来ていなかった物もまた掘り返して作っている。

終わりがあると思って走っていたが、、、

こんなにずっと作ってるのに、一向に終わらない。どんどんとリリースしていて、作るペースは落ちるどころか、むしろ上がってきていて睡眠時間を削ってしまう始末。

パーキンソンの法則として「仕事量は納期が伸びるほど無限に増えていく」というのがあるが、それを思い出す。

「作るペースが上がれば上がるほど、その分また作りたいものが増える」という結果になってしまっている。気づけば終わらない"個人開発地獄"に足を踏み入れてしまったのだ。

「AIにエンパワメントされた自分なら、もう手の遅さも気にならなくなってきたし、今見えてる物達も1,2ヶ月あれば全部作れるんじゃ?」と勘違いしてしまっていたところがある。

そのため短距離走だと思って息が上がっても気にせず作り続けてたが、どうやら違ったようだ。

(ただ、ペースを上げたからこそ自分のアウトプット総量をめちゃくちゃ更新出来たところもある。納期のある仕事でもないのにそれが出せたのはプラスだ。)

焦らず、マラソンのペースに切り替えよう

結局AIが地獄の釜の蓋だったのだ。これを開けてしまったからには後には戻れない。

AIで誰でも一瞬でなんでも作れるようになって「何作っても意味ね〜な」と感じるようなレベルになったらもちろんやる気も消し飛ぶと思うので、それまでは今のほんのりとした全能感を味わいつつ黙々と作っていくしかないか。燃え尽きるその日まで。